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OECD、韓国の来年の成長率を2.2%から1.8%に下方修正

登録:2022-11-23 07:00 修正:2022-11-23 07:50
高物価・高金利の影響で内需萎縮、輸出低迷 
韓国銀行、企画財政部も来年の成長率見通しを下方修正する見込み
釜山港に積まれている輸出入貨物/聯合ニュース

 経済協力開発機構(OECD)が韓国の来年の経済成長率見通しを従来の2.2%から1.8%に下方修正した。高物価と高金利による内需萎縮と輸出の悪化などで来年の実物景気が本格的に低迷すると予想したのだ。

 OECDは22日(現地時間)に発表した経済見通しで、韓国の年間実質経済成長率を今年は2.7%、来年は1.8%と提示した。9月の見通しに比べ、0.1ポイント、0.4ポイント下方修正したもの。2024年の成長率も1.9%にとどまり、1%台の成長局面が続くと予想した。

 OECDが来年の成長率見通しを2カ月ぶりに大幅に下方修正したのは、高物価と高金利の余波で民間消費と投資が萎縮し、世界的な景気低迷で輸出状況も悪くなるとみているためだ。OECDは「債務返済の負担による住宅価格調整の加速化、企業の不良債権の拡大などが消費と投資に悪材料として働く恐れがある」と指摘した。

 OECDに続き、国内の主要機関も韓国の来年の経済成長率見通しを下方修正するものとみられる。これに先立ち、国策研究機関の韓国開発研究院(KDI)は10日、韓国の来年の成長率をOECDと同じ1.8%と予想した。来年の成長率として、2.5%と提示した企画財政部、2.1%と提示した韓国銀行も、近いうちに数値を下方修正する可能性が高い。

 OECDは、韓国の年間消費者物価上昇率(対前年比)はサービス価格の上昇、公共料金の引き上げなどで今年は5.2%、来年は3.9%を記録し、2024年には2.3%に下がると予想した。

 世界の経済成長率は、今年の3.1%から来年は2.2%へと下がった後、2024年は2.7%へと小幅上昇するものと予想された。OECDは「ウクライナ戦争により1970年代以後最大のエネルギー危機が発生し、世界的な高物価と低成長を招いている」とし、「アジアが来年までグローバル回復を主導する中、欧州、北米、南米圏の経済回復はかなり厳しいだろう」と見通した。また、中国の来年の成長率は4.6%で、従来の見通しより0.1ポイント下がり、米国は従来の見通し通り成長率0.5%を維持すると予想した。

 OECDは「韓国はしばらく緊縮的な通貨政策を維持し、財政政策の場合、脆弱階層を選別的に支援しなければならない」と勧告した。

パク・チョンオ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1068434.html韓国語原文入: 2022-11-22 21:44
訳H.J

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