「個人的にはキムチが好き。韓国料理屋でキムチをおかずに食べるのが特に好き。最近はニューヨークでもどこでもキムチが手に入りやすくなりました」「食感が良く、健康にもいいし、新鮮。スパイシーなのも最高。キムチは乳酸菌を取るのにもいい」
白黒のスローモーション映像の中の赤いキムチが目を引く。キムチを味わった外国人がその味と食感を褒める。韓国の放送画面ではない。米国ニューヨークの真ん中にあるタイムズスクエアの電光掲示板で流れる「キムチ広告」だ。
韓国の食品企業の大象は12日、米ニューヨークのタイムズスクエアの電光掲示板にキムチの広告映像を掲出するキャンペーンを開始すると発表した。
大象宗家(JONGGA)は10日、タイムズスクエアにあるアメリカンイーグルビルの電光掲示板を通じて広告を始め、11月6日まで計6720回にわたり広告を流す。今回の広告のテーマは「韓国のキムチ、今やみんなのためのキムチ(Korea’s Kimchi, Now For Everyone)」。 世界の人々は広告映像を通じて「シャキシャキとした」「豊かな味わい」「健康に良い」「新鮮」などの言葉でキムチを味わった感想を語る。
大象は米国を「キムチのグローバル化」の前哨基地とし、現地でキムチ生産と広告キャンペーンを続けていく計画だ。3月、国内食品業界で初めて米国に大規模工場を設立しキムチを生産しており、ウォルマートやコストコなど大型スーパーへの入店を拡大している。これに先立ち、大象は昨年、米ニューヨークタイムズ紙にキムチ広告を掲載した。
大象の「宗家キムチ」は米国だけでなく欧州、オセアニア、中国、日本、シンガポールなど世界約40カ国に進出し、輸出額は2016年の2900万ドルから昨年は6700万ドルへと、5年間で131%増加した。2022年上半期基準で、国内のキムチの総輸出額の60%を大象の宗家が占めている。米国への輸出額も2021年には1617万ドルを記録し、前年に比べて37.8%成長した。
大象のイム・ジョンベ代表取締役は「キムチ宗主国の大韓民国の代表キムチブランドである大象は、キムチの優秀性と正統性を世界に広く知らしめる先頭に立ってきた」とし、「今後も『韓国のキムチ』が『みんなのキムチ』として位置づけられるよう、様々なグローバル活動を展開していく」と語った。