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韓国、今年上半期の知的財産権の貿易収支、3億7千万ドルの「最大黒字」

登録:2022-09-24 10:20 修正:2022-09-24 12:49
輸出93億8千万ドル、輸入90億1千万ドル 
2010年以降、年間でも初の黒字の可能性
知的財産権貿易収支の主要統計の推移。左がここ4年の半期ごと、右が2010年以降の年間の推移。青が産業財産権、赤が著作権、緑がその他の知的財産権、折れ線グラフが知的財産権貿易収支//ハンギョレ新聞社

 韓国の今年上半期の知的財産権の輸出入貿易収支が、3億7千万ドルの黒字を記録した。半期では2019年下半期(3億5千万ドル)以来最大の黒字だ。年間でも2010年以降初の黒字を記録する可能性がある。

 23日に韓国銀行が発表した今年上半期の知的財産権の貿易収支をみると、輸出は93億8千万ドル、輸入は90億1千万ドルだった。知的財産権の貿易収支は、産業財産権(特許および実用新案権、フランチャイズ・デザイン・商標権等)、著作権(音楽・映像著作権等)などすべての類型の知的財産権売買と使用取引を包括する統計だ。韓国銀行は「韓国大企業の海外現地法人に対する特許および実用新案権の輸出増加などで産業財産権の赤字幅が縮小され、文化芸術著作権がK-コンテンツの輸出好調などで堅実な黒字の流れを持続したことに起因する」と説明した。最近の知的財産権の貿易収支は、2020年にマイナス20億2千万ドル、2021年にマイナス3千万ドルを記録し、上半期では2020年にマイナス7億9千万ドル、2021年にマイナス7千万ドルを記録している。

 金額で見ると、今年上半期の知的財産権の輸出入は、ほとんどが電気電子製品(輸出35億8千万ドル、輸入27億8千万ドル)と情報通信業(輸出38億9千万ドル、輸入39億3千万ドル)で発生した。産業財産権は3億7千万ドルの赤字を、著作権は8億7千万ドルの黒字を記録した。著作権では研究開発およびソフトウェア著作権(4億9千万ドル)と文化芸術著作権(3億8千万ドル)のいずれも黒字を記録した。

 それぞれの貿易収支をみると、類型別では研究開発およびソフトウェア著作権(4億9千万ドル)、機関別では国内大企業(24億ドル)、産業別では電気電子製品(8億ドル)、取引国別のではベトナム(11億2千万ドル)で黒字となった。製造業(6億5千万ドル)は黒字を記録した一方、サービス業(-3億3千万ドル)は赤字を記録した。取引相手国別ではベトナム(11億2千万ドル)、中国(10億9千万ドル)で黒字を、英国(-6億2千万ドル)、米国(-5億6千万ドル)、日本(-2億2千万ドル)で赤字となった。

チョ・ゲワン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1059867.html韓国語原文入力:2022-09-23 12:00
訳C.M

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