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韓国の10月生産者物価、1年前より8.9%上昇…13年ぶりに最大幅

登録:2021-11-19 20:21 修正:2021-11-20 07:27
国際原油価格など原材料価格上昇が影響 
輸入物価→生産者物価→消費者物価へ波及
資料画像//ハンギョレ新聞社

 韓国の10月の生産者物価が前年同月比で13年ぶりの最高上昇率を記録した。原材料価格上昇の影響が、輸入物価→生産者物価→消費者物価へと連鎖波及する流れが加速している。

 19日、韓国銀行は先月の生産者物価指数が112.21(2005年=100)で、7カ月連続で最高値を更新したと発表した。生産者物価は1カ月で0.8%上がり、12カ月連続で上昇した。これに伴い、1年前と比べた上昇率は8.9%に達し、2008年10月(10.8%)以後最も高かった。

生産者物価騰落率 出処:韓国銀行//ハンギョレ新聞社

 品目別に見れば、農林水産品は供給増加で前月より4.7%下がったが、加重値が大きい工業製品が1.8%上昇し、生産者物価を押し上げた。特に、国際原油価格の上昇で石炭・石油製品が12.6%急騰した。軽油(17.4%)とナフタ(12.4%)の上げ幅が前月より大きくなった。第1次金属製品も2.5%上がり、工業製品は17カ月連続で上昇した。電力・ガス・蒸気は2.9%上昇した。特殊分類別でも食料品(-2.4%)と生鮮食品(-8.3%)は下がったが、エネルギーは6.6%上がった。

 輸入品まで含む韓国国内の供給物価指数は1カ月前より1.4%上がり、1年前よりは14%上昇した。原材料の場合、国内出荷価格は下がったが輸入価格が上がり、前月より3.9%上昇した。

 原材料価格の上昇は、輸入物価と生産者物価を経て1カ月程度の時差を置いて消費者物価の上昇を誘発する。各企業が上がった原価負担を製品価格に転嫁するためだ。10月の消費者物価は1年前より3.2%上がり、9年9カ月ぶりに最も高い上昇率を記録した。これに先立って9月の生産者物価は7.6%(前年同月比)上がり、10年5カ月ぶりに最高上昇率を示した。輸入物価上昇率も9月の26.6%(前年同月比)に続き10月には35.8%となり、13年ぶりに最大であった。国際原油価格はドバイ原油基準で9月と10月にそれぞれ6.59%、8.76%上がった。ただし、11月に入りドバイ原油の価格は1.89%(17日基準)下落している。韓国銀行のチェ・ジンマン物価統計チーム長は「今月には国際石油価格など原材料価格の上昇傾向が鈍化し、生産者物価の上昇幅が縮小するだろう」と見通した。

ハン・グァンドク先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1019959.html韓国語原文入力:2021-11-19 07:44
訳J.S

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