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エネルギー危機ショック受け…KOSPI、6カ月ぶりに3000割り込む

登録:2021-10-06 02:29 修正:2021-10-06 08:44
原油価格急騰、インフレ懸念高まる
インフレ不安や中国の恒大グループ事態などの悪材料が重なったことでKOSPIが3000を割った5日午後、ソウル中区のハナ銀行本店のディーリングルームの電光板にKOSPIが表示されている/聯合ニュース

 エネルギー発のインフレに対する懸念から、KOSPI(韓国総合株価指数、コスピ)が6カ月ぶりに3000を割り込んだ。

 5日のKOSPIは1.89%(57.01)下落の2962.17で取引を終えた。KOSPIが3000を割り込んだのは今年3月24日(2996.35)以来6カ月ぶり。KOSPIは1月7日(3031.68)に初めて3000時代が切り開かれ、7月6日には3305.21まで上昇し、史上最高値を記録した。この日は外国人投資家が6200億ウォン(約582億円)を超える株を売却し、指数を引き下げた。サムスン電子(-1.37%)など、時価総額上位銘柄の大半が下落した。

 KOSDAQ(コスダック)市場は衝撃がさらに大きかった。KOSDAQ指数は2.83%(27.83)下落の955.37で取引を終えた。国庫債金利は10年物が年2.291%を記録するなど、一斉に上昇した。ウォン-ドル相場は、米国の負債上限交渉の難航によって世界的なドル安が進んだにも関わらず、横ばいで終わった。

 原油価格の急騰がインフレ懸念をあおった。4日(現地時間)、主要産油国の協議体OPECプラスがこれまでの増産速度を維持することを決めたというニュースを受け、ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は1バレル当たり77.62ドルと、2014年11月以来の最高値を記録した。物価に対する懸念は、米国債の金利の反発につながった。米連邦準備制度(連準)の資産購入の縮小(テーパリング)など、通貨政策正常化の日程が早まる可能性があるという観測に対し、ニューヨーク証券市場はナスダック指数が2.14%も急落するなど、弱含みを免れ得なかった。中国の電力難による生産への支障も短期間での解消は困難なため、物価高騰に対する不安が高まっている。ペンシルベニア大学ウォートン・スクールのジェレミー・シーゲル教授は米CNBC放送とのインタビューで「連準が認識しているものより強力なインフレが差し迫っているため、金融市場に衝撃を与える可能性がある」と述べた。

ハン・グァンドク先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1013976.html韓国語原文入力:2021-10-05 18:42
訳D.K

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