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サムスン物産、台湾の桃園国際空港第3ターミナル建設へ

登録:2021-03-31 06:14 修正:2021-03-31 08:29
総工費約1750億円…工期60カ月
台湾桃園国際空港第3ターミナルの完成予想鳥瞰図=サムスン物産提供//ハンギョレ新聞社

 サムスン物産の建設部門は、台湾の関門空港である桃園国際空港の第3ターミナル建設工事を、総工費1兆8000億ウォン(約1750億円)で受注した。同社が30日に発表した。

 台湾の桃園国際空港公社が発注したこのプロジェクトは、延べ面積約55万平米で、年間4500万人を収容できる旅客ターミナルと搭乗棟を建てるもの。1979年に開港した同空港は台湾最大の国際空港で、首都台北から北西へ約50キロの距離にある。2010年に第2ターミナルがオープンして以来の利用客の増加に伴う混雑問題を解決するため、第3ターミナルの建設が推進されてきた。

 サムスン物産は、台湾の総合建設会社RSEAエンジニアリングとコンソーシアムを組み、今回のプロジェクトを受注した。総工費は15億6000万ドルで、このうちサムスン物産の担当部分は1兆2400億ウォン(約1210億円)の規模となる。サムスン物産によると、今回のプロジェクトは、大規模な屋根の鉄骨トラス(大型の建物の屋根の下の空間にX字型や三角形で組まれる鉄骨)や非定型天井などの高難度の建築技術が必要な工事となる。工事期間は60カ月。

 サムスン物産は仁川(インチョン)国際空港の第1旅客ターミナルと搭乗棟の拡張工事、モンゴルのウランバートル新国際空港建設の経験がある。また現在は、香港のチェクラップコク国際空港の地盤改良工事、シンガポールのチャンギ国際空港の滑走路拡張工事、バングラデシュのダッカ国際空港の拡張工事などを進めている。

 一方、サムスン物産は、今月だけで1兆8000億ウォン規模のカタールの液化天然ガス(LNG)輸出基地、5000億ウォン(約486億円)規模のシンガポールの地下鉄工事に続き、今回の台湾の空港プロジェクトまで相次いで獲得している。これにより、今年第1四半期だけで6兆ウォン(約5830億円)以上の受注となった。

チェ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/property/988863.html韓国語原文入力:2021-03-30 18:30
訳D.K

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