昨年の北朝鮮の国内総生産は韓国の54分の1程度にとどまり、南北の所得格差はさらに広がった。
28日に統計庁が発表した「2020北朝鮮の主要統計指標」によると、昨年の北朝鮮の推定実質経済成長率は0.4%。北朝鮮経済は2年連続のマイナス成長を記録していたが、昨年は小幅ながら増加に転じた。
昨年の北朝鮮の名目国内総生産は35兆3000億ウォン(約3兆3300億円)で、韓国(1919兆ウォン、約181兆円)の54分の1程度だっだ。比率にすると1.8%。北朝鮮の1人当たりの国民総所得(GNI)は、1年前より2万ウォン減の141万ウォン(約13万3000円)。韓国(3744万ウォン、約354万円)はその27倍で、10年前の20.5倍よりも格差が広がっている。
昨年の北朝鮮の食糧作物生産量は464万トンで、韓国(438万トン)より多かったものの、コメ生産に限れば北朝鮮(224万トン)が韓国(374万トン)の60%程度。原木生産量は777万立方メートルで韓国(461万立方メートル)の1.7倍、鉄鉱石生産量は283万立方メートルで韓国(34万立方メートル)の8倍になる。ただし、昨年の鉄鉱石の生産量は1990年以降で最も少なかった。
昨年の北朝鮮人口は2525万人で、韓国(5171万人)の半分程度だった。北朝鮮は2038年から人口が減少すると見られる。2029年からの人口減少が予想される韓国より9年遅い。北朝鮮の期待寿命は男性が66.7歳、女性が73.5歳で、韓国より男性は13.3歳、女性は12.4歳短い。2015~2020年の北朝鮮の合計特殊出生率は1.91人で、韓国(1.11人)より0.8人多い。