本文に移動
全体  > 経済

サムスン電子、世界最大規模の半導体工場、平沢2ライン稼動

登録:2020-08-30 20:52 修正:2020-08-31 06:35
業界初、EUV工程適用したモバイルDRAM出荷
サムスン電子平沢2ラインの全景=サムスン電子提供//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子が、サッカー場16面大の世界最大規模の半導体工場である平沢2ラインの稼動を始めた。

 サムスン電子は、2018年に着工した12万8900平方メートル(3.9万坪)規模の平沢(ピョンテク)2ラインが稼動に入ったと30日明らかにした。平沢2ラインで初めて出荷された製品は、業界初の極紫外線(EUV)工程を適用した3世代10ナノ級のLPDDR5モバイルDRAMだ。LPDDR5は、スマートフォンやタブレットのようなモバイル機器に使われる低電力DRAMだ。今回の製品に適用された極紫外線は、半導体の回路パターンを描く時に使われる光源で、既存のフッ化アルゴンよりはるかに細かい作業が可能だ。今回の製品は、既存の製品に比べて処理速度が16%速い。16GB製品基準で、FHD級映画(5GB)10編を1秒で処理できる。

 平沢2ラインでは、VNAND、超微細ファウンドリ(半導体委託生産)製品の生産も実施される。サムスン電子は、5月に極紫外線を基盤としたファウンドリ生産ラインを着工し、6月にはNANDフラッシュの生産ラインも着工した。二つのラインは、来年下半期から本格的に稼動する計画だ。

 サムスン電子は「平沢2ラインは2018年8月に発表した180兆ウォン(約16兆円)投資、4万人雇用計画の一環として建設された。難しい条件の中でも新規投資と採用を積極的に拡大している」と強調した。実際、平沢2ラインには合計30兆ウォン(約2.7兆円)以上の大規模投資が執行され、直接雇用人員は約4千人、協力会社などを含めて3万人以上の雇用創出が可能だと会社側は説明した。

ソンチェ・ギョンファ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/959922.html韓国語原文入力:2020-08-30 16:37
訳J.S

関連記事