株式価値 6千億・2500億ウォン台と推算
第一毛織の公募価格は4万5千~5万3千ウォン
11月14日に上場予定のサムスンSDSが、需要予測の結果、公募価格を19万ウォン(1ウォンは約0.1円)で確定したと31日公示した。 公募はサムスン電気が保有するサムスンSDSの株式609万9604株(7.88%)の売却(旧株売出:上場に当たって既発行株式を一般投資家へ売り出すこと)を通じて行われる。
これに伴い、イ・ハクス前サムスングループ副会長とキム・インジュ サムスン先物社長が株式富者として急浮上することになった。 イ前副会長とキム社長はそれぞれ約320万株と約132万株を保有しているため、公募価格基準で二人の株式の価値はそれぞれ約6000億ウォンと約2500億ウォンになると推算される。 さらに、上場以後に株価が30万ウォン以上に騰がると予想されているため二人の株式価値も跳ね騰がることが予想されている。
イ前副会長とキム社長は1999年にイ・ゴンヒ サムスン電子会長の子供たちと共にサムスンSDSが発行した分離型新株引受権付き社債(BW)を引き受けた。当時、新株引受権付き社債を受け取った人はイ・ジェヨン サムスン電子副会長をはじめとする総帥一家を除けば、イ前副会長とキム社長の二人だけなので、イ・ゴンヒ会長がボーナス形式で直接用意してくれたものだという。
合わせてイ・ジェヨン副会長が保有するサムスンSDS株式(870万株・11.25%)の価値も約1兆6500億ウォンと推定される。イ・ブジン ホテル新羅社長とイ・ソヒョン第一毛織社長がそれぞれ保有する302万株(3.9%)の価値も約5100億ウォンになる。
一方、12月18日上場予定の第一毛織は、希望公募価格を4万5000~5万3000ウォンと定め、この日証券申告書を金融監督院に提出した。 総公募株式数は2874万9950株(公募規模1兆2900億~1兆5200億ウォン)で、うち1000万株は新株発行であり、残りは既存株主が持っている持分を売却する旧株売出物量だ。 旧株売出には第一毛織の大株主であるサムスンカード(624万9950株)、サムスンSDI(500万株)が保有する株式全量が含まれる。 また、17%の持分を保有するKCCは、保有物量2125万株のうち35%にあたる750万株を売却する予定だ。 特にサムスンカードが第一毛織の持分を全量売却することを決めたため、第一毛織→サムスン生命→サムスン電子→サムスンカード→第一毛織へつながる循環出資構造が一部解消される展望だ。
イ・ジェヨン サムスン電子副会長(25.10%)とイ・ブジン ホテル新羅社長(8.37%)、イ・ソヒョン第一毛織社長(8.37%)らの総帥一家は旧株売出に参加しない。 そのため総帥一家の場合、新株発行で既存持分率が少し低くなる展望だ。
第一毛織は新株発行で用意される資金 約4454億ウォンを事業力量確保と国外進出のための投資財源として使う計画だと明らかにした。 特に子会社であるサムスンバイオロジクスの生産設備を拡張するために1336億ウォンを使う計画だ。