俳優のユ・ヘジンが、7日に開催される第35回釜日映画賞の授賞式への出席を見送る方針だ。
ユ・ヘジンの所属事務所VASTエンターテインメントは6日、ハンギョレの電話取材に対し、「熟考の末、釜日映画賞への出席を見送ることにした」と述べた。ユ・ヘジンは映画『王と生きる男』で釜日映画賞の主演男優賞にノミネートされ、出席が予定されていた。同部門の候補には、映画『サヨナラの引力』のク・ギョファン、『王と生きる男』のパク・ジフン、『HOPE』のチョ・インソン、『しあわせな選択』のイ・ビョンホンが名を連ねた。
ユ・ヘジンの出席見送りは、最近の映画『暗殺者(たち)』をめぐる物議が原因とみられる。先月23日に公開された映画『暗殺者(たち)』は、1974年8月15日の光復節記念式典の最中に発生した陸英修(ユク・ヨンス)女史(朴正煕元大統領の夫人)の銃撃事件をモチーフにした政治スリラー映画。ユ・ヘジン、パク・ヘイル、イ・ミンホらが出演し、『南山の部長たち』や『ソウルの春』など、現代史を題材にした映画を手掛けてきたハイブメディアコープが製作した。公開後、映画的想像力の範囲をめぐり歴史歪曲との議論が浮上し、これに政界まで加わったことで波紋が広がった。
その余波は、この作品に出演したユ・ヘジン個人にまで及んだ。これに先立ち、新自由連帯・ベラドなど保守団体のメンバー約50人(警察の非公式推計)は4日、ユ・ヘジンの自宅とされるソウル城北区のある住宅の前で、俳優と制作会社を糾弾する集会を開いた。オンラインコミュニティなどでは、ユ・ヘジンに対する侮辱や脅迫的な発言も相次いでいる。
これに関連し、ソウル警察庁のコ・ボムソク庁長はこの日、「俳優に対する危害・脅迫などについては、当然ながら厳正に法に基づいて措置を講じる」と述べた。所属事務所も「違法行為から所属俳優の権益と安全を守るため、可能な限りの措置を講じる予定だ」と表明した。