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[北京五輪]韓国女子カーリング、宿敵日本に10-5で勝利…4強への大きな一歩

登録:2022-02-15 08:54 修正:2022-02-15 12:32
第5エンドでの日本の追撃にも 
その後点数をあげ、両チームの差が広がる 
「完璧なプレー」に観客席から感嘆の声
両チームの主将の韓国のキム・ウンジョン、日本の藤沢五月が14日、中国の北京国家水泳センターで行われた2022北京冬季五輪カーリング女子団体戦で競技に臨んでいる=北京/聯合ニュース

 やはり玉ねぎよりもニンニクの方が辛かった。

 韓国カーリング女子代表チーム、通称「チーム・キム」が14日、中国の北京国家水泳センターで行われた2022北京冬季五輪のカーリング女子団体戦で、ライバルの日本を10-5で破った。3勝3敗を記録したチーム・キムは、4強に向け希望をつないだ。

 貴重な勝利だ。韓国は13日の中国戦(5-6)と14日午前の米国戦(6-8)で相次いで敗れ、2勝3敗で守勢だった。準決勝進出には少なくとも5勝以上が必要で、残りの試合のうち3試合以上を必ず勝たなければならなかった。もしこの試合で敗れていたら、スイス(世界ランキング2位)、デンマーク(10位)、スウェーデン(1位)にすべて勝たなければならなかった。

 背水の陣で向き合ったのは、今回も宿敵・日本だった。韓国と日本は2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪の準決勝で激突し、延長の接戦の末、8-7で勝利した。当時、韓国は8勝1敗を記録して1位で準決勝に進み、日本は5勝4敗で4位を記録して辛うじて進出した状態だった。

 今回は状況が変わった。日本は今大会で5勝1敗で1位をマークしていた。一方、2勝3敗の韓国は6位タイだった。さらに韓国は五輪出場権をめぐって行われた予選で日本と2回対戦し、いずれも敗れている。世界ランキングでは韓国(3位)が日本(7位)をリードしているが、安心はできなかったわけだ。

 危機に追い込まれたチーム・キムは、勝利に向けた意志で一丸となった。第1エンドで先制点(1点)を取った韓国は、第2エンドで2点を許した後、すぐに第3エンドで3点を追加し、勢いに乗った。主将のキム・ウンジョン(32)の最後のショットにほぼ中国人で埋まった観客席から熱い感嘆が沸き起こるほど、見事なプレーだった。続く第4エンドでも韓国は1点を追加し、5-2で勝負がついたかにみえた。

「チーム・キム」が14日、中国の北京国家水泳センターで行われた2022北京冬季五輪カーリング女子団体戦の第8エンドが終わった後、ハイタッチをしている=北京/聯合ニュース

 しかし、日本も激しい反撃をみせた。守勢に追い込まれた日本は、第5エンドで2点を取り、5-4で猛烈に食い下がってきた。ぎりぎりまで追い上げられたチーム・キムは、日本の勢いを完全にくじかなければならなかった。チーム・キムはイム・ミョンソプ監督が自ら降りてきて作戦を議論するなど、対応策に苦心する姿も見せた。

 続く第6エンド。勝負手が通じたのか。チーム・キムは日本の追撃にもかかわらず2点を取り、差を7-4に広げた。勢いに乗った韓国は、第7エンドでも1点を追加し、勝機をつかんだ。第8エンドで1点を許したが、第9エンドで2点を追加し、点差を10-5に広げた韓国は完勝した。

 韓国と日本は平昌大会からの代表的なライバル関係。韓国代表は全員が慶尚北道義城(ウィソン)出身であるのと同じように、日本代表は全員北海道の北見出身であるため、「似た者同士のライバル」とされる。ニンニクが特産物である義城のように、北見も玉ねぎの最大産地であるため、ニンニク対玉ねぎ対決と呼ばれたりもする。

日本戦の勝利でムードを変えた韓国は、16日午前10時5分(韓国時間)、スイスと対戦する。

北京/イ・ジュンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sportstemp/1031098.html韓国語原文入力:2022-02-14 23:57
訳C.M

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