まさに「天下無双」。これ以外には大谷翔平という野球の天才を説明する言葉がない。
大谷(27、ロサンゼルス・エンゼルス)は5日(韓国時間)、大リーグ(MLB)事務局が発表した2021オールスター戦出場選手リストに投手と打者として同時に名を連ねた。ファン投票でアメリカンリーグ指名打者部門のオールスターにすでに選ばれたが、監督、コーチ、選手の投票で行われた専門家投票で121票を獲得し、先発投手陣にも含まれた。
大リーグオールスターに一人の選手が投手部門と野手部門で同時に選ばれたのは大谷が初めて。ベーブ・ルース以来、二刀流時代を開いている大谷の現在の位置をよく表している。大リーグのオールスターゲームは1933年に初めて開かれ、ベーブ・ルースは当時、打者としてのみ出場した。
「打者」大谷は、この日行われたボルチモア・オリオールズ戦の本塁打を含め、現在31本塁打を記録中だ。大リーグのホームランランキングで単独1位。読売ジャイアンツ4番打者出身の松井秀喜(日本)の持つアジア選手1シーズン最多本塁打記録(2004年)に並んだ。大谷はオールスター戦のホームランダービーにも参加する予定だ。打率は0.278。67打点で大リーグ打点部門3位だ。「投手」大谷は、現在3勝1敗に防御率3.60の成績を上げている。12試合で先発としてマウンドに上がり、60イニングの投球で83三振を奪った。
ESPNによると、エンゼルスのジョー・マッデン監督はオールスター戦でアメリカンリーグの司令塔を務めるケビン・キャッシュ監督との電話で、「大谷はホームランダービーに出場し、打席に立ち、マウンドにも上がるだろう。こうしたことはこれまでなかったため、野球ファンだけではなく、一般の人からも関心を集める」と語った。
大リーグのオールスター戦は14日、米コロラド州デンバーのクアーズフィールドで行われる。韓国選手は1人も選ばれていない。