2022年カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で、イランとサウジアラビアがグループ1位で最終予選進出を決め、ベトナムと中国は2位で最終予選に進んだ。これで韓国、日本、豪州などを含めW杯本大会へのチケット(4.5枚)を争う12チームが確定した。
韓国人のパク・ハンソ監督率いるベトナム代表チームは16日(韓国時間)、ドバイのジャベルスタジアムで行われたアジア2次予選のグループG最終戦で、アラブ首長国連邦(UAE)に2-3で敗れた。しかし、ベトナム(勝ち点17)はグループ2位で最終予選への進出を決めた。
UAE(勝ち点18)にグループ1位を奪われたものの、8組の2位のうち上位5チームに与えられる出場権を獲得したためだ。ベトナムがW杯アジア最終予選に進出したのは初めて。2次予選に出た東南アジア諸国の中で、唯一最終予選に進出する喜びも味わった。
パク・ハンソ監督が累積警告で抜けた状況で、ベトナムはイ・ヨンジン首席コーチが指導した。しかし、序盤からUAEの攻勢を防ぐことができず、前半に2失点を許し、後半5分に追加ゴールで0-3とリードされた。幸い後半終盤に2点を挽回、プライドを取り戻した。
イランはこの日、バーレーンで行われたイラクとのグループC最終戦に1-0で勝ってグループ1位が確定し、2位のイラクも各組2位の上位5チームに入って最終予選に合流した。
中国はグループAの最後の試合でシリアを3-1で下し、グループ2位で最終予選に最後に加わった。シリアはグループ1位で最終予選に進んだ。サウジアラビアはグループD最終戦でウズベキスタンを3-0で制してグループ1位になり、ウズベキスタンは2位になったが、上位5つの2位チームに含まれず脱落した。
韓国と最近試合を行ったグループHのレバノンは勝ち点10点のチームだが、同じグループの北朝鮮が途中棄権したため幸運を得た。レバノンは北朝鮮との試合結果が無効になり、同グループのトルクメニスタン(勝ち点9)を引き離した。北朝鮮の離脱により、グループHを除いた残りのグループの2位チームは、そのグループの最下位チームとの試合の結果を除いた“補正勝ち点”を得た。このため、ホームアンドアウェーの試合で最高6点を記録したチームも出た。
こうした状況で中国(勝ち点13)、オマーン(勝ち点12)、イラク(勝ち点11・得失点差+3)、ベトナム(勝ち点11・得失点差+2)に続き、レバノン(勝ち点10・得失点差+3)が上位5つの2位チームに入り、最終予選に進むことになった。
カタールはグループEで1位が確定したが、開催国なので最終予選には出場しない。
最終予選12チームはグループA、Bの6チームずつに分かれて組別リーグを行う。各グループの1~2位が本大会への切符を獲得し、3位はプレーオフを経て他の大陸連盟チームと最後の切符を争う。アジアで国際サッカー連盟(FIFA)ランキングが最も高い日本とイランがトップシードを獲得する見通し。最終予選3位チームはプレーオフを行い、そこで勝ったチームはオセアニア、北中米、南米サッカー連盟のプレーオフ進出チームとホームアンドアウェーで0.5枚のチケットを争う。