旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の上層部幹部から、懸案の請託とともに高価なプレゼントを受け取り、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫人のキム・ゴンヒ女史に渡した疑いをもたれている易占術師の「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏が拘束された。
ソウル中央地裁のナム・セジン令状専門担当部長判事は21日夜、「証拠隠滅の恐れ」があるとして、チョン氏の拘束令状を発付した。これに先立ち19日、キム・ゴンヒ女史関連の疑惑を捜査するミン・ジュンギ特別検察官(特検)チームは、特定犯罪加重処罰法の斡旋収賄、政治資金法違反の容疑でチョン氏の拘束令状を請求した。
チョン氏は2022年4月~8月ごろ、旧統一教会側から高価なダイヤモンドのネックレスやシャネルのバッグなどをプレゼント名目で受け取り、キム女史に渡し、その見返りとして、旧統一教会の懸案を請託した疑惑をもたれている。チョン氏は、拘束起訴された旧統一教会のユン・ヨンホ元世界本部長から、請託的な要求と合わせて金品を受け取った事実は認めながらも、これをキム女史に渡してはいないと主張してきた。チョン氏はこの日、拘束前被疑者尋問(令状実体審査)を前に、拘束令状審査を放棄する意向を表明した。ナム部長判事は、特検チームが提出した捜査記録と証拠を検討し、チョン氏の拘束を決定した。