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生体チップ、ヒューマノイド…企業は「人間超越」するAGIへ疾走

登録:2024-02-15 07:55 修正:2024-02-15 08:46
最近、マイクロソフト(MS)がOpenAIと共に人間と類似したロボットを開発するフィギュアAIに対する大規模な投資を準備していると報じられた=Figure AIウェブサイトより//ハンギョレ新聞社

 1月23日、マイクロソフト(MS)の時価総額は3兆ドルを超えた。韓国トップのサムスン電子の時価総額(約3300億ドル)の10倍の規模だ。MSはこの1年間、OpenAIの大株主として、生成AI「ChatGPT」に注がれたスポットライトの影響を余すところなく受けた。最近では、MSがOpenAIと共に人間型のロボットを開発するフィギュアAI(Figure AI)に対する大規模な投資を準備している、とも報じられている。

 生成AIとロボットの結合の話を聞くと、人は自然に「人間の能力を超えるAIロボットの出現」を想像する。AGI(汎用人工知能)だ。シカゴ大学のベン・ジャオ教授は1月14日付のハンギョレのインタビューで「AGIはAIがいつか人間より強力になるだろうという構想であり、OpenAIは面接する時にAGIの未来を心から信じているかを重要視する」とし、「現在、生成AI産業を支える資本の中心には、優生学のような信念が垣間見えるという研究もある」と語っている。

 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が所有する脳神経科学スタートアップ「ニューラルリンク」は1月29日、人間の脳にコンピューターチップを移植する臨床実験を開始した。この発表がなされた日、マスク氏はX(旧ツイッター)に「最初の患者がニューラルリンクから移植を受けた」、「考えるだけで携帯電話やコンピューターなどのほとんどすべての機器をコントロールできる」と記した。2016年のニューラルリンク設立前に、マスク氏は「人間の脳に装置を挿入して頭脳を強化すれば、AIに支配されることはないだろう」という主張を展開してもいる。

 昨年11月、OpenAIの取締役会が最高経営責任者のサム・アルトマン氏を突如として追い出し、すぐに戻した事件の中心にも、AGI開発をめぐる確執が存在するものとして知られている。アルトマン氏は1月17日、スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラムで「AGIの定義についての合意がなされていない」としつつも、「全世界がAGIに近づけば近づくほど、危険、ストレス、緊張のレベルはいずれも高まるだろう」と語った。

 「私たちは(人間の能力を超える)AGIを作っているが、それは人類のすべての社会構造をほぼ作り直すようなものであるため、影響力は非常に大きい。だが、その影響を受けることになる人々の声があまりにも反映されていないので心配だ。国のレベルにとどまらず、人々が不満を表出できるグローバル・プラットフォームができればと考える」

 OpenAIやChatGPTの開発に参加しているチョン・ヒョンウォン研究員は1月12日、米国カリフォルニア州シリコンバレーで開催された「82スタートアップサミット」でこのように語った。同氏はこの時、ハンギョレの取材に対して「今年のキーワードとしてAGIを選定してもよいほど、それに関する研究は活発に行われている」、「それに大きな影響を受けることになる人類のための議論が至急求められている」と語っている。

サンフランシスコ/イム・ジソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1128407.html韓国語原文入力:2024-02-15 05:00
訳D.K

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