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OECD、韓国の成長率見通しを1.5%に再び下方修正…世界経済は上向き

登録:2023-06-08 05:40 修正:2023-06-08 07:59
コンテナが積み上げられている韓国の港湾の様子/聯合ニュース

 経済協力開発機構(OECD)は、韓国の今年の経済成長率見通しを以前より0.1ポイント低い1.5%に下方修正した。世界経済の成長率見通しは引き上げられたが、韓国経済に対しては見通しが下がった。

 OECDは7日発表した経済見通しで「韓国の実質成長率が今年1.5%に鈍化し、来年2.1%に持ち直すものと予想される」と明らかにした。これは3月の見通しに比べ、今年と来年の成長率見通しをそれぞれ0.1ポイントと0.2ポイント下げたもの。OECDは2021年12月から今回まで5回連続で韓国の成長率見通しを下方修正した。

 OECDは「新型コロナウイルス感染症の収束で今年第1四半期の対面サービス中心の民間消費が増えたが、インフレ(物価上昇)と金利が民間の投資の縮小をもたらした」とし、「特に中国の需要不振と共にグローバル半導体需要の鈍化が韓国の輸出をかなり萎縮させた」と分析した。

 企画財政部関係者はハンギョレとの電話インタビューで、「このところ世界経済はサービス業を中心に回復傾向を示しているが、製造業の中でも特に半導体などの低迷が続いている」とし、「今回OECDが韓国と共に成長率見通しを下方修正した国は日本やドイツ、オランダなどで、いずれも製造業輸出に強みを持っている国という共通点がある」と述べた。

 今年の韓国成長率見通し1.5%は、国際通貨基金(IMF)および韓国開発研究院(KDI)が示した数値と同じで、韓国銀行(1.4%)よりやや高い水準だ。昨年末、今年の成長率を1.6%と予想した企画財政部も近いうちに下半期の経済政策方向を発表し、見通しを修正する可能性がある。

 ただし、OECDは「韓国の輸出は中国の回復とともに回復するだろう」とし、民間消費と投資も来年徐々に回復すると予想した。消費者物価上昇率は今年3.4%、来年2.6%で、現在の基準金利を来年まで維持した場合、韓銀の物価安定目標値である2%に近づくと予想した。

 OECDは今年の世界経済の成長率見通しを2.7%とし、以前より0.1ポイント引き上げた一方、来年の見通しは従来と同じ2.9%を維持した。今年の見通し2.7%は、新型コロナが発生した2020年を除き、2008年の世界金融危機以来最も低い数値。経済回復が過去の危機と比べて非常に遅いことを示している。

パク・チョンオ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1094967.html韓国語原文入力:2023-06-07 19:55
訳H.J

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