本文に移動

英 男性同性愛者献血30年ぶりに許可

https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/495794.html%20原文入力:2011/09/09 18:37(836字)
イ・ジョンエ記者

エイズ拡散根拠がなくなり

英国で約30年ぶりに、男性同性愛者の献血が許される。

イングランド・スコットランド・ウェールズ保健長官が男性同性愛者・両性愛者に対する生涯献血禁止措置を緩和し、12ヶ月間、性関係を持たなかった場合、献血を許可することに合意したと BBC放送などが8日、報道した。これにより、イングランド・スコットランド・ウェールズでは、11月7日から男性同性愛者たちが献血ができるようになり、北アイルランドも近い将来、緩和の可否を決めるだろうと放送は伝えた。

今回の措置は英国の血液・組織・機関安全諮問委員会が、これまで医学的証拠を検討した結果、男性同性愛者と男性両性愛者に対する生涯献血禁止措置が、もはや意味がないとの判断を下したのに伴ったものだ。12ヶ月の献血猶予期間を課したのは、エイズウイルスの「潜伏期」を考慮したためだ。

英国政府はエイズ(HIV)感染拡散を防ぐという理由で、1980年代から男性同性愛者の献血を生涯禁止してきた。しかし、同性愛者人権団体などは、こう いう措置が同性愛者に対する差別であるだけでなく時代錯誤的とし、「献血権」を要求してきたし、医学界でも彼らの献血を生涯禁止する医学的根拠がないという主張が提起されていた。オーストラリア政府が昨年末発刊した資料でも、同性愛者の献血を許可して以後、エイズ感染の危険が有意に増加したことを示す統計は発見されなかった。

男性同性愛者団体は政府の献血禁止緩和を歓迎しながらも、コンドーム使用可否やパートナー数とは関係なく、すべての男性同性愛者に無条件12ヶ月の猶予期間を課したのは、過度なだけでなく相変らず差別的だと指摘した。

イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr
原文:訳 M.S