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超円高…日本企業、脱日本加速化

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/493053.html原文入力: 2011/08/23 20:55(869字)
チョン・ナムグ記者

生産移転など 「製造業空洞化」

1ドル70円台の超円高が続き、日本企業が悲鳴を上げている。1990年代の円高期に作っていた為替変動に対する適応力も、既に限界に達したというのだ。企業が円高に対応して外国生産を増やす事になり、日本国内の「製造業空洞化」を憂慮する声もいっそう大きくなっている。
23日の日本マスコミの報道によると、日産自動車は北米市場で販売している多目的車の生産拠点を来年以後、アメリカへ移す予定だ。円ドル為替が1円落ちる場合、200億円ほど収益が減少するためだ。東芝は2014年3月末までの会計年度に外国生産割合を現在の53%から60%へ増加することにした。富士通ジェネラルは、主力商品であるエアコンを全製品外国で生産する事にした。部品調逹先を外国に変えて、国内投資拡大の代わりに外国企業買い取りをする企業も多い。

日本経済新聞は、100企業の代表者を対象にアンケート調査した結果、現在70%の企業が超円高により収益悪化を経験しており、40%は新興国で現地生産を拡大する必要があると答えたと、この日報道した。企業は今の円高が持続する場合、まず国内で経費を減らし(50%)、 引き続き、部品や原材料の外国調逹を拡大(46.9%)して、新興国での現地生産を拡大(37.5%)する計画であるとの結果になった。

円ドル為替は1985年8月のプラザ合意以後、落ち始め、1995年、1ドル79円まで下落(円高)したことがある。円高は以後弱まったが、2008年 の世界金融危機をきっかけに再現した。特に最近はヨーロッパ財政危機が再発の兆しを示し、アメリカ連邦準備制度理事会が長期間低金利政策を拡大する事に なり、1ドル70円台に突入した。

日本政府は今月4日、外国為替市場に介入して直接円を売ってドルを購入したが、大きな効果は見られなかった。円は直ちに上昇し、一時、1ドル75.95円までなった。23日には日本政府の追加介入に対する警戒心で、小幅弱気を見せて76円台で取り引きされた。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳 M.S