原文入力:2011/06/27 22:05(1224字)
日・米、超簡単‘子供才能 遺伝子検査’論難
チョン・ナムグ記者
日本、頭の回転など検査本…米国、スポーツ才能検査法 販売
専門家 "きわめて一部だけ説明可能…占いと似ている"
簡単な遺伝子検査で子供が持っている潜在能力を調べることができるのだろうか?
病気予防や肥満対策準備に使われた遺伝子検査が、日本・米国などで子供の才能を把握できる検査方法として販売されており論難がおきている。
日本、宝島出版社は去る5月末<遺伝子検査で潜在能力が分かる>という題名の本を出版した。1600円(約2万1600ウォン)のこの本は、人にある特定遺伝子は色彩感覚や挑戦精神など15項目と関連しており、この遺伝子を検査すれば該当項目の潜在力が優秀であるか、普通なのか、相対的に劣っているのかを調べることができると主張する。
新生児の遺伝子検査費(5万8000円)に比べれば才能を調べる特定遺伝子検査費は非常に安い。出版社は読者に項目当たり1050~2100円の費用で検査を受けられるとし、口腔粘膜から直接細胞を抽出できる綿棒を本に付録として添付した。検体を送れば中国政府が出資した会社で検査を行い、二ヶ月後に結果を送ってくれるということだ。
出版社はこの本の初版を2万部も印刷した。<朝日新聞>は「(この本を通じて)現在までに遺伝子検査を申請した人は半数以上が10才未満」とし「‘頭の回転が速いか’を調べる検査が60%を越え最も多く、社交性の有無を調べる検査が続いた」と伝えた。
米国でも同様な遺伝子検査サービスが販売されている。週刊誌<タイム>は去る8日付記事で「子供がどんなスポーツに特別な才能を持っているかを調べることができる遺伝子検査法を少なくとも二ヶ所の会社が販売している」とし「会社はこの検査を通じて少なくとも子供のからだに害となりうる運動を避けることができると広告を出している」と報道した。
だが、専門家たちは検査の効果を疑っている。安藤寿康 慶応大学教授(行動遺伝学)は「2万を越える遺伝子の中で一個の遺伝子の作用は言ってみればオーケストラでの一人の演奏と見ることができる」として「そのような検査で説明できるのはきわめて一部に過ぎない」と指摘した。宮川剛 藤田保健衛生大学教授(行動神経科学)は「遺伝子検査は科学だが、検査結果を能力と連結するのは‘占い’に似ている」と評価した。米国、ミシガン州立大付設青年スポーツ研究所のレリー ロオ コーチング教育開発局長は「遺伝子検査は若者がある行動に対して持っている情熱や闘志は測定できない」と<タイム>に話した。 東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳J.S