原文入力:2011-02-24午後07:05:15(1264字)
デモ隊 主要都市10ヶ所余り掌握し包囲網 狭める
各地で軍も合流…政府側 統制力ますます弱化
チョ・イルジュン記者
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鉄壁と思われたムアマル・カダフィ(69)リビア国家指導者の42年独裁が国内外から狭まりつつある包囲網に閉じ込められ最後の選択を強要されている。事実上‘植物権力’に転落したカダフィは東部地域の大多数を反政府デモ隊に渡し首都トリポリを中心にした西部地域統制権の維持に総力をふりしぼっている。
トリポリから東にわずか200km離れたリビア第3の都市、ミスラタも23日(現地時間)デモ隊の手に渡ったと外信が伝えた。地中海沿岸に集中しているリビアの主要都市の中でベンガジ、アルバイダ、トブルク、ズリテン、サルムなど少なくとも10ヶ所余りが事実上‘解放区’となった。カダフィと政府側勢力がまだ統制力を行使している都市は西端の首都トリポリと中西部地域に位置するカダフィの故郷シルテ程度だ。
デモ隊がミスラタまで掌握したということは、カダフィがリビア大多数地域の統制権を喪失したという解釈も出ている。ミスラタ駐留政府軍もデモ隊に対する "全幅的支持" を宣言した。ある住民は<ファイナンシャル タイムズ>に 「市民たちが自治委員会を構成し交通整理と清掃、食料品配給まで引き受けている」と話した。
首都トリポリもデモ隊が掌握できていないだけで行政力と都市機能は全面麻痺した‘死の都市’に変わった。トリポリの街頭では警察と軍人、アフリカ傭兵らだけが目につき、散発的な銃声が絶えることなく続いていると伝えられた。 トリポリの主要出入り口と道路にもカダフィ支持勢力と武装軍人らが配置されている。大多数の商店街も門を堅く閉ざした状態で食料品や油など生活必需品需給にも支障をきたしている。
カダフィの次男 サイプ アル イスラムは23日夜、国営テレビに出演し「港、学校、空港が皆開いており、日常生活も正常だ。問題は東部地域に限定されている」と主張した。しかし、英国<BBC>放送は「リビア政府の官僚たちが公務員と公共部門労働者らに‘仕事場に復帰せよ’という携帯電話文字メッセージを送ったが、大多数の人々は通りに出ることさえ恐れている」と報道した。トリポリのある住民は「市民たちが仕事場に行かないことを願う。それが平和的デモの方法になりうる」と話した。
トリポリの反政府勢力はデモ隊の東部地域掌握の便りに歓呼するなど外部と連絡がついており、24日(現地時間)にはトリポリでもデモ行進を行う計画だ。カダフィ政権の心臓部で予告された24日の反政府デモはリビア事態でもう一つの重大な峠になる展望だ。 チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr
原文: 訳J.S