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イランに拡がった‘革命の火種’

https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/463570.html

原文入力:2011-02-15午後09:26:28(1364字)
2年ぶりに最大反政府デモ
バーレーン・イエメンにも拡散

チョ・イルジュン記者

エジプト革命の地震波がアラビア半島の向う側まで拡がり中東全域が波打っている。
14日(現地時間)イランの首都テヘランをはじめ主要都市で数千名が "独裁者に死を" というスローガン等を叫び反政府デモを行ったと<ロイター>等の外信が伝えた。警察は催涙弾とゴム銃弾を撃ち、デモ隊がテヘラン都心広場へ集結するのを阻んだ。この過程で一人が亡くなりデモ隊数十人が逮捕され、携帯電話通信は遮断された。野党圏指導者であるミール・ホセイン・ムーサヴィー前総理とメディ カルビ前議会議長は先週から自宅軟禁された状態だ。

イランでの今回のデモは2009年6月マフムード・アフマディーネジャード現大統領が再選した大統領選挙で不正選挙疑惑が起こり半月以上続いた大規模デモ以後 最大の規模だ。当時テヘラン市民たちが夜になれば屋上に上がり "アラーフアクバル" (神は偉大だ)と叫んだ姿もこの日 再現された。

中東全域に拡がっている反政府デモに対し、イラン執権層と野党圏は互いに異なる解釈をしている。アフマディーネジャード大統領はエジプトでホスニ・ムバラクが退陣した去る11日 「我々は米国とシオニスト帝国(イスラエル)が無い新しい中東を見ることになるだろう」としながら反米に傍点をつけた。しかしイラン野党圏勢力はエジプトとチュニジアの市民革命が2009年イランでの大々的な反政府民主化デモと似ていると見ている。

王政国家バーレーンの首都マナマでは14日に続き15日にも前日デモ過程で亡くなった犠牲者のための追慕集会を開き警察と衝突し、警察が撃ったゴム銃弾に当たりまた別の1人が亡くなるなど二日間のデモで少なくとも2人が死に、数十人が負傷した。バーレーンは比較的裕福な産油国だが、全体人口の70%を占めるシーア派ムスリムが少数スンニ派執権層から政治、経済的に差別される分派葛藤が根深い。デモを率いるナビル ラジャブはアラブ衛星放送<アルジャジーラ>に 「我々は政治改革、参政権、人権尊重、シーア派に対する制度的差別禁止を望む」と話した。バーレーンにデモが拡散する場合、スンニ派宗主国であるサウジアラビアでも差別を受けているシーア派が行動に出る可能性がある。

イエメンでも33年間にわたり執権しているアリ アブドラ サーレハ大統領の即刻退陣を要求する反政府デモが4日連続で続いている。この日、首都サヌアでは反政府デモ隊が割れたガラス瓶と短剣などで武装した政府側勢力の襲撃を受けもした。サーレハ大統領は2013年に任期を終えれば退くと去る2日明らかにしたが、エジプト革命に勇気づいた市民たちは民主化デモの手綱を緩めようとしない。これら反政府デモはチュニジアとエジプトのようにツイッターとフェイスブックで組織されソーシャルネットワークが中東の新しいデモ文化となったことを立証した。

チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr

原文: 訳J.S