原文入力:2010-02-05午後08:30:57(1251字)
サルコジ・メルケル会談
協力・発展 10年計画 発表
チョ・イルジュン記者
←ニコラ・サルコジ フランス大統領(左側)が4日パリ エリーゼ宮で開かれた仏-独首脳会談に参加したアンゲラ・メルケル ドイツ総理を出迎えている。 パリ/ロイター連合ニュース
ヨーロッパ右派の復興を主導しているフランスとドイツの緊密な共同歩調が関心を集めている。
ニコラ・サルコジ フランス大統領とアンゲラ・メルケル ドイツ総理は4日、パリ エリーゼ宮で開かれた首脳会談で世界金融危機以後の資本主義国際秩序再編の主導権行使に積極協力することで合意した。ドイツ公営<ドイチェベレ>放送はこの日、両首脳が両国間協力関係発展のための80ヶ プロジェクトを盛り込んだ10ヶ年計画を公開したと報道した。‘フランコ-ゲルマン アジェンダ2020’と命名されたこの計画には合同閣僚会議から政治・経済政策共同開発,学術交流,言語教育,両国民間結婚規定に至るまで、ほとんどすべての部門を盛り込んでいる。
両国の今回の合意は、強力なヨーロッパ建設と21世紀型資本主義システムの創出のためのパートナーシップ強化という点で特に注目される。両首脳は共同声明で 「フランスが来年議長国を引き受ける主要20ヶ国(G20)首脳会議と国際通貨システムの改革も共に推進するだろう」と明らかにした。
サルコジ大統領は記者会見で 「20世紀(経済)システムが21世紀のシステムに転換される時点に、両国が共同リーダーシップを構築し資本主義体制の規制に出る必要がある」と強調した。メルケル ドイツ総理も 「私たちは新しい考え,企業に対する他のアプローチ,持続可能な財政政策が必要だ」とし「ドイツとフランスがこのような新しい挑戦(議題)をヨーロッパの公論の場に持ち出さなければならない」と話した。
このために両国はヘッジファンドと国際派生商品市場に対する規制強化などを含め、中長期経済・金融政策に足並みをそろえることに合意した。国際安保,温室ガス縮小,移民者対策,宇宙開発,電気自動車開発など多様な懸案と課題をヨーロッパ連合(EU)次元で共同推進するという原則にも合意した。
メルケルの中道右派連立政府は、フランスの旧社会党政権よりサルコジの保守党政権と理念的にさらに密接なことは事実だ。しかし両国の協力強化計画に期待と楽観ばかりがあるわけではない。ドイツ外交関係委員会フレンチ プログラム議長のクラリア テメスメイは 「去る数十年間、両国の伝統は大きく変わった」として 「アジェンダ2020が質より量に焦点を合わせたようだ」と指摘した。
チョ・イルジュン記者iljun@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/403139.html 訳J.S