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マイケル・ムーアの‘資本論’

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/375457.html

原文入力:2009-09-07午後10:04:30
‘華氏 9/11’監督 今度は‘キャピタリズム…’出す
23日米国封切り…ウォール街を犯罪現場にあてつけ
“資本主義, 庶民を愛さず取る一方”主張

クォン・テホ記者

<華氏911>(2004),<シッコ>(2007)等のドキュメンタリー映画を通じ米国社会を痛烈に批判してきたマイケル・ムーア(55)監督が今回は資本主義それ自体に刃を向けた新作映画を出した。

6日ベニス映画祭で試写会を行ったムーア監督の2時間ドキュメンタリー<キャピタリズム:ア ラブ ストーリー>は金融危機以後、米国民たちの疲弊した人生を主に扱う。ムーアはリーマンブラザーズの破産に始まった金融危機を‘金融クーデター’と呼び、誤りは大型銀行とヘッジファンドなどが犯し、被害は庶民らが受ける現実を伝える。映画は庶民が銀行に家を奪われ警察がその家に入れないように立ち塞がる場面などを生々しく見せる。それと共に「これが資本主義だ。‘キブ アン テーク’システムだが、大部分は持っていって(take)しまう」と話す。

最後の場面でムーア監督は犯罪現場に主に使われる黄色いテープをウォールストリートの入口にま張り巡らし「犯罪現場に入らないで下さい」と書いた。彼は映画のフィナーレで「資本主義は悪であり、あなたは悪を管理できない」として、金融危機以後に世界各国が試みる‘資本規制’だけでは充分でないと強調する。彼は「資本主義をなくしすべての人に有益な別のものに変えるべきであり、それは民主主義」と結論付ける。

結局、ムーアは資本主義批判から一歩一歩進み、観客に一種の大衆運動に出ることを薦めている。彼はベニス映画祭試写会記者会見場で、その方法の一つとしてバラク・オバマ大統領の支持を要求する。「オバマが力を得れば資本主義との戦いが容易になる。オバマの成否はオバマではなく私たちにかかっている」と彼は話した。しかし、医療保険改革論争過程で保守派から‘社会主義者’というレッテルを貼られるオバマにとって‘資本主義撤廃’を叫ぶムーアの露骨な支持表明がどれほど役に立つかは明らかでない。この映画は23日ロサンゼルスとニューヨークで封切りされ10月2日より米国全域で上映される。

ワシントン/クォン・テホ特派員ho@hani.co.kr

原文: 訳J.S