原文入力:2009-07-21午後09:18:11
民主内保守派に続きフェロシー下院議長まで
財源ための金持ち増税に反対 足首つかみ加勢
リュ・イグン記者
←ナンシー・フェロシー(最左端)米国下院議長が去る17日ワシントンでチャールズ・ランゲル歳入委員会委員長とジョージ・ミラー教育・労働委員会委員長と共に健康保険改革に対して記者らの質問に答えている。 ワシントン/AP連合
バラク・オバマ米国大統領の最大改革議題である健康保険改革案がオバマを罠に嵌めている。覚悟していた共和党の非難は別にしても、民主党内部の反発が侮れない。世論も尋常でない。
オバマは20日米国公営放送<PBS>看板プログラムの‘ニュースアワー’に出演し「私たちは数年にわたり死ぬほどこの問題(健康保険)を話してきたが、もし今行動しないならば何の変化もないだろう」と話した。健康保険改革案を急いで通過させてくれという対議会圧迫用発言であり対国民呼び掛け用だ。オバマは連日放送や新聞,オンラインを通じてこれを押し通しているが反発もまた大きくなっている。
内部分裂の兆しまであらわれている。‘金持ち増税’の対象と財政健全性を巡る民主党内部の葛藤様相が起きている様相だ。民主党のナンシー・フェロシー下院議長はこの日、政治専門媒体<ポリティコ>とのインタビューで健康保険改革に必要な財政確保方法に異見を明らかにした。彼は既存個別所得28万ドル,夫婦合算35万ドル以上の高所得層に付加価値税を賦課するようにした下院法案の対象を、個別所得50万ドル,夫婦合算100万ドル以上の所得者に狭めなければならないと話した。財政健全性(均衡予算)を重視する民主党内‘ブルードッグ’議員らの反発も強い。<ニューヨーク タイムズ>は「2006年と2008年共和党指向の地方区で選出された多くの民主党下院議員らは大規模増税に投票することを憚る」と21日伝えた。米国州知事協会(NGA)は19日民主,共和党所属を区別する必要はなく、新しい法案が州の財政赤字を拡大する恐れがあると憂慮した。
←オバマ式健康保険改革に対する支持率変化
共和党は反対の声を精一杯に高めている。マイケル スチール共和党全国委員会議長はオバマの改革を“無謀な実験”と非難した。
オバマの最も大きな憂いは背を向ける世論だ。<ワシントンポスト>と<ABC>放送が20日発表した共同世論調査で、健康保険改革案に対する賛成意見は去る4月の57%から今月49%に大きく下がった。同期間に反対意見は29%から44%に急増した。
オバマは戦略的後退まで考慮中だ。当初8月8日まで上・下院法案通過、10月中旬に法案の最終通過を期待したオバマは「年末までには改革法案を通過させよう」と一歩後退した。来月8日までの上.下院通過は川を渡ったという分析が支配的だ。健康保険改革案は任期内財政赤字を今の半分に減らすというオバマ自身の構想とも衝突するジレンマを抱いている。米国議会予算局(CBO)は健康保険改革で今後10年間に約1兆ドルの経費が必要とされ、米国の財政赤字も2390億ドル増えると占った。
リュ・イグン記者ryuyigeun@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/367058.html 訳J.S