本文に移動

“警察がデモ隊を一掃するらしい”

https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/362209.html

原文入力:2009-06-24午後09:34:45
イラン現地言論人, 本紙にEメールでデモ状況 伝える
言論統制で新聞ら関連記事一行も書けない
政府 超強硬対応警告後 示威萎縮す 憂慮

チョ・イルジュン記者

「インターネットと移動通信が切れ、すべての人が国外接触を統制されている。」「近い将来、警察が示威隊を完全に鎮圧する態勢だ。」選挙不正有無を巡るイランの示威政局が24日で12日間続く中で、イラン言論人イスマイル チャヤンデ(仮名)が現地の差し迫った状況を<ハンギョレ>に電子メールで送ってきた。チャヤンデは「現在イランは単純に報道機関と表現の自由が制約された状態よりさらに厳酷な状況」として自身の名前を明らかにしないでくれと繰り返し頼んだ。彼は「全世界の言論が最善を尽くしていると考える」として「外信の現地発報道は大部分事実」と話した。

チャヤンデは政府の言論統制が激しくなり、イランの新聞らが示威に関してただの一行も書けずにいると伝えた。外信とインタビューした一部言論人は逮捕された。イラン言論人180人余りは最近「真実を知らせることができないのでこれ以上仕事をすることはできない」という共同声明を発表し、言論統制が続く場合ストライキも辞さないことを明らかにした。言論人らの中には不利益と報復を憂慮しこれに参加できない人も多いという。

大統領選挙投票前日の去る11日からイラン全域では携帯電話短文メッセージ サービス(SMS)が事実上中止された。インターネットの速度が顕著に遅くなり、首都テヘラン主要地域では毎晩移動通信サービスが途切れる。情報遮断で示威の拡散を阻もうとする措置だ。

このように強力な言論統制も実状を知らせようとするイラン人の苦闘を完全に阻めなくなっている。チャヤンデは多くのイラン国民がデモ現場の写真や動画を撮り外信に伝達しているとし、「今はひとりひとりが皆言論人」と話した。

チャヤンデは去る20日示威で再び最小13人が亡くなり、保安当局が超強硬対応を警告した以後に示威が大きく萎縮したことに対し残念さと切迫感も表わした。彼は大規模示威が鎮圧され二日が過ぎ、散発的なデモの消息だけが聞こえるとし、「警察が数日内に示威隊を完全に一層するらしい」という自身の憂慮を「広く知らしめてくれ」と訴えた。

現在集会が源泉封鎖されたテヘランでは、市民が毎晩家の屋上で叫ぶ「アラーフアクバル!」(神は偉大だ)というスローガンが夜空に広がりながら連帯感を確認させてくれる。小康状態に入り込んだイランの示威政局は‘暴風前夜の静けさ’に近い。それが‘湯飲み茶碗の中の台風’で消えるのか、新しい変化の暴風としてまき起こるのか世界が注目している。

チョ・イルジュン記者iljun@hani.co.kr

原文: 訳:J.S