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運転席で雑誌読む余裕 自動運転車の道路疾走

原文入力:2012/05/30 15:22(1200字)

←ボルボが去る22日スペイン、バルセロナで行った自動運転自動車行列の高速道路試運転の様子

ボルボ、世界初 無人自動車行列走行 成功
最高時速85kmで高速道路 200km完走

 自動車に静かに座り本やコンピュータを覗いていても車が自分で案内してくれる時代が現実に近づいている。

 世界各国が自動運転または無人自動車の開発に参入しているなかで、スウェーデンの自動車メーカー ボルボが世界で初めて自動運転自動車行列の高速道路試運転に成功したと29日明らかにした。

 去る22日スペインのある高速道路で行われた今回の試運転は専門運転者が運転する先導車両の後を無人自動車4台が並んで後に従う方式だった。 無人自動車には周辺状況を把握する特殊カメラ、レーダー、レーサーセンサーなどの自動運転制御システムが装着された。 この車両は加速と制動(ブレーキ)、方向と距離の維持などを自ら行い200km区間の自動運転を最高時速85kmという比較的速い速度で完走した。

 最近、米国ネバダ州が情報通信業者グーグルの製作した無人自動車に初の運転免許を付与するなど無人自動車の単独試運転が成功した例は多いが、複数台の無人自動車が同時走行に成功したことは初めてだ。

 今回の無人自動車行列試運転はヨーロッパ連合が後援するベンチャー技術企業等の‘サルトル’(Sartre)プロジェクトの一つとして試みられた。 サルトル プロジェクトは‘環境のための安全な道路列車’の英単語のイニシャルを組み合わせたものだ。

 自動運転自動車に搭乗したボルボ車のサルトル プロジェクト責任者であるリンダは「自動車が私にペダルから足を離しハンドルから手を離せと指示した」として「行き交う車の運転者が私が(運転席で)雑誌を読んでいる姿を見てびっくりしている姿がとてもおもしろかった」と<AFP>通信に楽しい体験談を打ち明けた。 彼女は公式声明で「人々は自動運転が空想科学だと思っているが、すでに私たちの目の前にそのような技術が来ている」として「自動運転はよく作動したし近い未来に日常的に見ることになるだろう」と見通した。

 ボルボ側は自動運転自動車開発プロジェクトが運転者の快適さだけでなく、交通安全改善と環境汚染縮小などを目標にしていると明らかにした。 例えば、車両が追突の危険なしに安全に近い間隔を維持して走行すれば前車で発生するスリップストリームを活用する空気力学原理で燃料消費を最大20%まで減らせるということだ。 チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/535258.html 訳J.S