原文入力:2009-03-07午後04:13:16
ソク・ジンファン記者
←イ・ヨンフン大法院長が6日午前、ソウル,瑞草洞の大法院に出勤して記者らの質問に答えている。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr
シン・ヨンチョル最高裁判事の‘ロウソクのあかり裁判’介入事実が明らかになった去る5日、大法院高位関係者は「果たしてどんなことがあったのか徹底的に調査し、これまで提起された疑惑をみな叩いて行く」という意志を明らかにした。だが6日イ・ヨンフン大法院長が吐き出した発言や当事者であるシン最高裁判事の解明を見ると、裁判所の真相調査意志がわずか一日で折れることにならないかという憂慮を持たずにはいられない。
ロウソクのあかり ‘コード配当’ 調査指揮 法院行政処長 また責任者に
市民団体 “信望ある外部人士参加してこそ国民納得”
イ大法院長はこの日「判事ならばそんなことで圧力を受けて良いのか」と話したが、これはシン最高裁判事が前日「そのようなメールを見て圧力を感じたとすれば判事の資格がない」と解明した内容と酷似している。‘大法院長の意’に言及した電子メール内容に対してもイ大法院長は「おおむね私が話した原則と一脈相通じている」としてシン最高裁判事を擁護する言葉を言った。すでに大法院長が‘ガイドライン’を提示したような状況で、大法院がきちんとした調査結果を出せるか、またその結果を外部世論が信じるか、疑問がおこるほかはない。
大法院はこの日、キム・ヨンダム法院行政処長を団長として、イ・テウン(研修院6期)ソウル高等法院長とチェ・ワンジュ(13期)ソウル中央地裁刑事首席部長など計6人から構成された真相調査団を設けた。調査は週末から始まる。
だが調査団自体の限界が明確だ。大法院は‘ロウソクのあかり配当’問題が拡大した先月末、大法院倫理監査室で緊急調査を行ったが、,結果的に当時シン最高裁判事が送った電子メールの存在さえ把握できない程度で調査の粗末さをさらけ出した。当時調査を事実上指揮したキム処長が今回も責任者を引き受けており、核心調査対象が大法院長および最高裁判事という点も負担になる部分だ。
参加連帯など市民団体は調査団を裁判所内部人士のみで構成した点も深刻な問題と診断した。これらはこの日、大法院にシン最高裁判事の裁判介入疑惑に対する公開質問書を出し「国会と在野法曹界,市民団体などから信望を受ける人士が参加し調査をしてこそ国民が納得できる」と主張した。チョン・ヨンジン ソウル西部地方裁判所部長判事も裁判所内部通信網に「法院行政処は真相調査主体になることはできない」という内容の文を載せた。
上の人の顔色を見るほかはない裁判所組織の官僚化が今回の波紋の根本的な問題であるのに、これに対する真相調査をまた裁判所の主要職務を受け持っている判事らが引き受ければ、調査の信頼性が落ちるほかはない。調査過程で若い判事らがまともに自身の意見を出すことができるようにするなら、外部人士の参加はもちろん、秘密が保障される‘ブラインド調査’が必須という提案が出てくるのもこういう理由からだ。真相調査団が強制的に呼んで調査する権限がない以上、こういう匿名性保障の装置は一層必要に見える。
真相調査団はこの日「なぜこういう話が突然出てくるのかも調査対象」と明らかにした。真相調査が本質を外れてとんでもないところに流れる可能性も排除することはできない。
ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/342728.html 訳J.S