本文に移動

[単独] 46人が命を失ったのに…天安(チョナン)艦指揮責任者 全員‘免罪符’

原文入力:2011/10/26 08:03(1174字)
イ・スニョク記者


キム・ドンシク提督‘現役服務’決定
艦長・前隊長も警告懲戒に終わる


昨年3月‘天安艦事態’当時、海軍2艦隊司令官だったキム・ドンシク提督(海軍少将)が現役として継続服務するように軍当局が決めた事実が遅れて明らかになった。一線で46人の将兵が命を失ったのに、指揮責任があるこれらの人々(艦長-前隊長-2艦隊司令官)は全員その地位を保全することになったもようであり軍内部でもうわさになっている。

軍関係者は25日 「最近、海軍本部でキム・ドンシク提督の現役服務非適合審議委員会を開き‘適合’決定を下した」と明らかにした。天安艦事態当時、西海(ソヘ)海域を総括する海軍2艦隊司令官だったキム提督は、監査院監査で軍事対備態勢怠慢などが確認された。 監査院は事件発生の数日前から‘北韓潜水艇関連情報’を伝達されていたにも関わらず適切な対応措置をしなかった点、‘北韓の新型半潜水艇と判断される’という報告を受け上部に‘鳥の群れと見られる’と報告した点を挙げてキム提督の重懲戒を通知した。


これに伴い、国防部は昨年11月、キム提督に停職3ケ月の重懲戒を下したが、キム提督はこれに従わずソウル行政法院に懲戒取消訴訟を提起し、現在裁判が進行中だ。これとは別に重懲戒が下された場合、現役服務に適合しているかを審議することになっている軍規定により海軍本部で現役服務非適合審議委を開いたが、ここで適合決定が下されたわけだ。 国防部関係者は「懲戒直後に審議委員会を開くべきなのに海軍がこれを1年ほど後送りし(11月初めに予定されていた)将軍人事日程のために一歩遅れて審議委員会を開き‘適合’決定を下したものと理解する」と話した。 キム提督は現在、海軍戦力分析試験評価団政策研究官として勤めている。


軍関係者は「天安艦艦長(中佐)は懲戒が猶予され海軍本部に、直轄上級者である前隊長(大佐)は軽懲戒後 鎮海基地司令部に勤めている。今回、キム提督までが現役服務決定を受けたので、結局指揮ライン全員が地位を守ることになったもよう」 と話した。軍内外では天安艦事態当時、国防部リュ・チェスン政策企画官が警告懲戒を受け抗告した後、無嫌疑決定が下され中将(8軍団長)に昇進し、昨年11月‘延坪島(ヨンピョンド)事態’の責任がある合同参謀イ・ホンギ作戦本部長が大将(3軍司令官)に昇進した点を挙げ「別に今に始まったことでもないが」という反応まで出てきている。 イ・スニョク記者 hyuk@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/502474.html 訳J.S