原文入力:2009-03-06午前08:05:41
‘裁判圧力’ Eメール内容は何か
パク・チェヨン判事 ‘夜間集会違憲推薦’ 以後 露骨化
“現行法どおり” 進行…明白な裁判官独立性 侵害
パク・ヒョンチョル記者
←裁判所公務員労組と全国公務員労組が5日午後、ソウル,瑞草洞最高裁(大法院)正門前で記者会見を行い、ロウソクのあかり事件裁判に介入したシン・ヨンチョル最高裁判事の辞退を要求している。 キム・ジンス記者jsk@hani.co.kr
夜間集会を禁止した集示法に対する違憲法律審判が推薦された以後刑事単独判事らにろうそく集会事件を早く処理しろとのシン・ヨンチョル最高裁判事(当時ソウル中央地裁所長)の要求は執拗だった。シン最高裁判事はイ・ヨンフン最高裁長官の意中や憲法裁判所の違憲審判進行状況にまで言及し判事らを圧迫した。
■粘り強い圧迫
ロウソクのあかり裁判進行圧迫は昨年10月9日、パク・ジェヨン判事が夜間集会禁止条項の違憲審判を推薦した以後、露骨に加えられた。違憲審判が提起されれば裁判所の独自的判断により憲法裁判所決定を待つのか裁判を継続するのかを決めるが、シン最高裁判事はこれに対する圧力を加えた。
シン最高裁判事は5日後の10月14日、‘最高裁長官業務報告’というタイトルで送った電子メールで「裁判所が一糸不乱な機関ではないということを示すためにも(違憲推薦以後)残っている事件は現行法によって通常的に進行することが望ましい」と明らかにした。11月にも3回にわたり裁判の早い進行を強調した。シン最高裁判事は今年2月の定期人事で刑事単独判事らの異動が大規模であることを強調して「負担になる事件を後任者に譲り渡さないのが美徳」としつつ「通常的に処理することがどうか」と繰り返し注文した。
「現行法により進行しなさい」という話は憲法裁判所決定を待たずに既存判例のとおりはやく宣告しろとの注文だ。また違憲審判が提起された状況と関連して「社会的に消耗的な論争に足を入れないために努力」しなければならないと明らかにした部分は判事の固有権限である違憲審判推薦に問題があるという趣旨にも読まれる。当時刑事単独判事であったある判事は「はやく宣告しろというのは結局有罪を宣告しろとの意であり、それがまさに判事らに対する圧力」と話した。
違憲審判推薦以後ソウル中央地裁では関連疑惑が適用された13人に1審宣告がなされたが、被告人側から違憲訴訟結果を待つと明らかにした30件は裁判が中断された。
■ “明白な裁判介入”
シン最高裁判事は電子メールで「私たちの裁判所控訴部も違憲可否などに関する考慮をするだろう」と明らかにすることもした。どの段階でも確定になりうる裁判に対して、裁判所長が控訴審があるからと言って仕上げをしてもかまわなくないかと継続して不適切な注文をしたということだ。シン最高裁判事も圧力と受け取られる可能性があることを予想したように、電子メール冒頭に‘対内外秘’,‘親展’等を強調しており、「無理なことを申し上げた」,「誤解の素地があれば私が誤って伝達したことにしてくれ」という話を書き添えた。
判事らの勤務評定をする裁判所長のこういう動きは裁判官の独立性に対する明白な侵害というのが裁判所内外の一致した見解だ。ある部長判事は「裁判所長が行政的部分ではなく事件と関連してメールを送り、裁判進行を強要する行為は判事らがどのように受け入れようが不適切な行動」と話した。別の裁判所関係者は「一つ一つがみな問題になりうる深刻な内容」と話した。
■嘘の解明も明らかになった
刑事単独判事らが(ろうそく関連事件の)集中割り当てに反発して会議を開いた翌日の昨年7月15日、シン最高裁判事は刑事単独判事17人に電子メールを送り‘量刑委員会’を開いた。シン最高裁判事はこの会合を知らせて「会合で議論された事項や、会合それ自体も対内外秘にして下さることを願う」と書いた。先月24日ロウソクのあかり事件集中割当疑惑が報道されるとすぐに「事態宥和を試みなかった」とか「口封じをしなかった」という解明は偽りであったことが明らかになったわけだ。 パク・ヒョンチョル記者fkcool@hani.co.kr