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お母さんの国の言葉を学ぼう…多文化家庭パッと

原文入力:2011/10/13 10:41(1161字)
チョン・デハ記者

谷城郡 全国初のカンボジア語・ベトナム語「二重言語」教室
移住女性が教師…参加者「妻の実家と思う存分対話したくて」

「パパはカンボジア語で『パ』といいます。 ママは『マ』です」

カンボジア出身で国際結婚により移住してきた女性のヤン・ダリン(23)は、最近、1週間に2回ずつ、全羅南道谷城郡梧谷面のタンポポ勉強部屋で母国語の授業をする。彼女は「カンボジア出身の女性たちの子供3人など6人の学生に、カンボジア語を教えている」として「子供たちが2つの国の言葉をよく真似てくれると、気分がいい」と話した。

谷城郡は今年、郡の予算7200万ウォンを投入して、国際結婚移住女性たちを講師として雇用し、「二重言語教室」を運営している。二重言語教室は、4言語の講師4人が9組50人を相手にする授業だ。

谷城郡多文化家族支援センターのキム・ヒ氏(37)は、「女性家族部では、中国語の二重言語教室だけ運営しているが、谷城では全国で初めて、カンボジア語とベトナム語の授業を行っている」として、「子供たちの面倒も見られて、働き口も作ることができ、有意義だ」と話した。この授業には、多文化家庭の子供だけでなく、一般の人たちも参加している。パク・ハンヨン氏(47・谷城邑)は「ベトナム語を熱心に習い、妻の実家に行った時、妻の家族たちと思う存分、対話をしたい」と話した。

羅州・光陽市と高興・和順・霊岩・長城郡など6ヶ所は、女性家族部の支援で中国語二重言語教室を運営している。長城郡は今年3月から、地域児童センター4ヶ所で児童・生徒たちを対象に中国語講座を開いた。

2001年、中国から韓国に来たナム・ブノク氏(39)は、「韓国語試験と中国語試験、面接などを経て、二重言語講師に選抜された」として「小学1~6年生を対象に1週間に2回、放課後学校形態で進行している」と話した。

さらに、多文化家庭子供のための言語発達支援事業(15市・郡)と移住女性通訳翻訳者事業(12市・郡)も進められている。全羅南道女性家族課の関係者は、「言語発達が遅い多文化家庭の子供たちを、言語発達指導師が訪ねて韓国語を教える」として「通訳翻訳者事業に参加する移住女性には、1ヶ月100万ウォン程度の給与が支給され、韓国定着に多いに役に立つ」と話した。

一方、全羅南道における多文化家庭は、今年6月末に7299人でベトナム(2407人)、中国(2233人)、フィリピン(1180人)、日本(627人)、カンボジア(371人)の順であり、子供は1万25人だ。

チョン・デハ記者 daeha@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/area/500564.html 訳 M.S