原文入力:2011/10/12 22:36(1027字)
アン・チャンヒョン記者
イ大統領、中国牽制発言 波紋
アジア諸国は中国との良い関係を望んでいるが、同時に中国を牽制することをも望んでいると李明博大統領が話したと、米国の<ワシントン ポスト>が12日(現地時間)インターネット版で報道した。イ大統領はこの新聞とのインタビューで「アジア諸国が相当に中国を恐れている」として、このように話した。
米国を訪問中のイ大統領は訪米に先立ち去る10日、ソウルで行ったインタビューで「韓-米自由貿易協定(FTA)は両国の働き口創出のために重要だが、この地域で米国の再関与(reengagement)メッセージを知らせるということのために、より一層重要だ」と話した。イ大統領は続けてアジアの国々が中国と緊密な経済関係を発展させていくことに対して「理解できるし、また避けられない」としつつも「同時に(アジアの)多くの国家は安保と平和、そして民主主義のような価値が維持されるかについて憂慮している。米国の再関与が大変重要だ」と話したと新聞は伝えた。
イ大統領の発言はアジア・太平洋地域の潜在的覇権競争者である米国と中国の間で米国の肩を持つ発言と解釈する余地があり、中国側の反発など外交的波紋が予想される。
大統領府はイ大統領が当時インタビューで「アジア諸国が経済的に中国との通商比重が大きくなっているが、平和と安保、こういう側面では米国の役割を肯定的に考えている」と話したとし「米国の‘役割拡大’を強調したものであり‘再関与’を意味したものではない」と釈明した。また、イ大統領は中国の国防予算が増えている点についての質問に‘アジア国家の恐れ’を表示したと説明した。
イ大統領はこの新聞とのインタビューで‘対北韓強硬政策が成果を見せ始めた’と明らかにした。イ大統領は「今は南北、北韓-米国間で核問題を議論するために会い始めた」として「極めて初期だが変化の兆候がある」と話した。以前の南北対話では核兵器議題が上がりもしなかったし、対話はひたすら対北韓支援の規模などに限定されていたというのがイ大統領の説明だ。
ワシントン/アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/500443.html 訳J.S