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不安な中産層…階層下落の危険高い

https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/499671.html原文入力:2011/10/06 21:00(910字)
イ・ユジン記者

毎年、上昇より下降の比率高く
格差が広がり不安定性増す

我が国の中産層の約20%が、毎年、階層下落の危険に直面しているとの研究結果が出た。

韓国女性政策研究院と韓国保健社会研究院が6日、大韓商工会議所で開いた「共生発展と韓国社会の中産層」主題学術大会で、ハン・ジュン延世大学教授(社会学)と、イ・サンボン延世大学社会発展研究所研究員は、このような内容を盛り込んだ「中産層の所得および資産変動」報告書を発表した。

研究チームが1998年から2008年まで、韓国労働パネル資料を利用して、中位所得(所得順序で順位を付けた場合、中央に位置する世帯の所得) の50~150%を得る階層を中産層と定義し、彼らの移動性を分析した結果、我が国の中産層が自身の階層を維持する比率は、概して70~75%前後であることが明らかになった。

中産層から離脱して階層が下降もしくは上昇した人々の割合は、過去10年間、年間10~20%の間で増減したが、上昇より下降比率がより高かった。

特に2006年から2008年まで、中産層から上位層へ階層が上がった割合は毎年10%を下回った反面、下降幅は20%に近づいた。

1998年と2004年を比較すると、中産層維持の割合は62.9%であり、2004年と2008年を比較した場合、61.5%となった。同じ期間、下位層に落ちた割合はそれぞれ15.6%と22.4%であった。1998年と2008年を比較すると、中産層の維持割合は54.9%で、より一層低かった。階層が上昇した割合は19.6%だったが、下降比率は25.6%とより高かった。

ハン・ジュン教授は、「韓国の中産層は、貧困層より相対的地位のみ、より良いだけで、資産変動幅が大きく、所得不安定性も非常に高くて、安定性を期待しにくい」として「中産層が、一生のうち一定期間留まる地位になっていきつつある」と話した。

イ・ユジン記者 frog@hani.co.kr
原文: 訳 M.S