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53才で出生届…10年間基礎受給者に化けた朝鮮族

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/498566.html原文入力2011/09/29 18:03(995字)
ユ・ソンヒ記者

1997年に韓国に入国して不法滞在者として生活していた朝鮮族のイ・某(63)氏は2001年、「韓国国籍を取得できるようにする」というブローカーに会った。イ氏はブローカーに400万ウォンを払って偽の出生申告書と隣友保証書(保証人署名が入った保証書)などを作り、区庁に出生申告をした。出生申告をする当時、年齢が53才にもなっていたが、偽の両親を前に出して「失くした娘を探した」と言い張り、特に問題なく出生申告できた。イ氏はこの虚偽出生申告のおかげで、健康保険の恩恵はもちろん、基礎生活受給者に選ばれ、毎月30万ウォンの生活補助金まで受けた。

ソウル出入国管理事務所移民特殊捜査隊は、イ氏のように虚偽出生申告を通じて韓国国籍を取得した容疑(公正証書原本などの不実記載)で、中国人3人を捕まえて調査中だと29日、明らかにした。

捜査隊の話を総合すると、イ氏たちは不法滞在者の身分でブローカーを仲介したり知人に頼み、偽の出生申告書と隣友保証書を作って、虚偽で出生申告を行い、この中のキム・某(54)氏は、何と19年間、韓国人として生きてきたことが明らかになった。しかし、捕まった3人全員の虚偽出生申告容疑に対する控訴時効が過ぎており、処罰できないことが明らかになった。調査隊は、彼らが不法滞在身分であるため、出入国管理法違反で強制出国させる方針だ。

捜査隊関係者は、「摘発された人々は、全員、出生申告当時の年齢が20才を越えていたのに、現行制度上は出生申告書と保証人さえいれば出生申告が可能という弱点を利用して、特に問題なく国籍を取得した」として「区庁関係者たちに会ってみたが、こういう場合、特別に出生申告を拒否する方法がなく、制度的補完が至急だ」と話した。

この関係者は、「このような場合の以外にも、最近では両親全部がベトナム人であるのにもかかわらず、偽の両親を前に出して、子供を韓国人として戸籍洗濯する場合が非常に増えており、取り締まりに集中している」として、「現在もその様なベトナム人4人に対して調査中」と明らかにした。

ユ・ソンヒ記者 duck@hani.co.kr
原文: 訳 M.S