原文入力:2011/09/27 08:25(2533字)
チェ・ウォンヒョン記者、キム・ミンギョン記者、イ・ジェフン記者
現代史学会‘植民地近代化論’まで要求
‘日帝→李承晩 自由民主主義→朴正熙 経済開発’論理
臨時政府の‘民主共和制’無視し国家正統性も否定
専門家たち "統計の誤りを悪用し親日派肯定描写を主導"
←歴史教育課程改正案に対する韓国現代史学会の修正要求案
韓国現代史学会が教育科学技術部に送った‘歴史教育課程改正案に対する建議案’を見れば、‘民主主義’を‘自由民主主義’に修正することを要請した背景に‘植民地近代化論’があることが分かる。彼らが主張する植民地近代化論は近代史で日帝強制占領期間を‘経済成長’という名で美化し、臨時政府を根元とする大韓民国の国家正統性を否定しているという点で論難を産んでいる。 また、李承晩・朴正熙独裁政権を正当化する論理にもつながりえるという指摘だ。
植民地近代化論は基本的に「日帝の植民地支配が韓国の近代化に大きく寄与した」と主張する。経済史的に見る時、朝鮮は前近代的な支配体制で生産が停滞していたが日帝が植民地支配のために近代的生産体制を導入し、それが解放後に注目すべき経済成長を成し遂げる土台になったということだ。現代史学会の建議書内容の内、日帝強制占領期間に対する修正要求を見れば、始終一貫‘日帝強制占領期間’や‘日帝の民族抹殺政策’等の既存叙述に‘新しい経済的変化’、‘日帝による経済的変化’等を付け加えることを要求している。
また、彼らが主張する植民地近代化論は‘自由民主主義’に対する強調とかみ合っている。植民地時代に産業化の種が芽生え、解放後に李承晩前大統領が共産勢力の侵略に対抗し‘自由民主主義’体制を構築し、朴正熙前大統領がそれを受け継ぎ経済発展を成し遂げたという主張だ。すでに臨時政府憲章で‘民主共和制’が明示されていた点を無視し、1948年韓国単独政府樹立を自由民主主義体制が初めて始まった‘建国’と強調するのもこのような脈絡からだ。
実際に建議書の内容を見れば、既存教科書の執筆基準にあった「大韓民国政府は3・1独立精神と大韓民国臨時政府の正統性を継承したことを理解する」という内容の代わりに「大韓民国は国連の助けを受けて建国し共産勢力から自由民主主義体制を守護したことを理解する」という内容に直すようにという要請が出ている。‘日帝強制占領期間時、近代的経済の導入→李承晩の自由民主主義体制構築→朴正熙の経済開発’へと続く論理的展開のために、独立運動史中心の近代史叙述から日本による経済開発を強調し李承晩・朴正熙の独裁を正当化する叙述に変えることを要求したわけだ。
植民地近代化論は「植民支配は植民地が近代化できる踏み台になった」という日本の植民史観と隣接しており、この間粘り強い批判を受けてきた。シン・ジュベク延世大人文韓国(HK)研究教授は「日帝強制占領期間の経済発展を強調すれば、それに協力した親日派は肯定的に、それに反対した独立運動は否定的に描くことになるだろう」と批判した。チョン・テホン高麗大教授(歴史学)は「植民地近代化論のように国家主権の問題を無視すれば大韓民国の正統性を説明する方法がない」と指摘した。
最近は植民地近代化論が掲げた‘実証的研究’の成果も批判を受けている。ホ・スヨル忠南(チュンナム)大教授(経済学)は「植民地近代化論者らは当時の統計を前面に出し植民地時期に一人当り国民総生産が急激に増えたと主張してきたが、実質的に統計調査が拡大していく過程を考慮していないなど実証的な部分で誤りが多い」と指摘した。
今回は植民地近代化論が受容されなかったものの、民主主義を自由民主主義に変えることだけでも彼らの主張が教科書に影響を及ぼす余地が大きくなるという憂慮もある。ソウルのある高校教師は「韓国現代史学会が言う自由民主主義は、日帝強制占領期間と解放以後の資本主義を土台にした右翼勢力の活動だけを強調することになるだろう」としつつ「(自由民主主義に変わる場合)日帝強制占領期間の独立運動よりは日帝時代に経済発展の土台を求める植民地近代化論を強調する可能性が大きい」と話した。 チェ・ウォンヒョン、キム・ミンギョン記者 circle@hani.co.kr
現代史学会とはどんな団体
‘学術より右翼論理貫徹’ニューライト団体
韓国現代史学会は去る5月20日にスタートしたニューライト指向の団体だ。この学会はスタートするやいなや歴史教育課程の‘民主主義’を‘自由民主主義’に変更させるなど教育科学技術部と国史編纂委員会を圧迫する作業に出た。 学会のイ・ミョンヒ教科書委員長(公州(コンジュ)大教授)は8月23日から‘歴史教科書執筆基準開発共同研究陣’の1人として参加している。これまで学術大会を開いたり学術誌を発行したことはない。
同学会は2006年‘植民地近代化論’を掲げ臨時政府の正統性を認めず、‘5・16軍事クーデター’を‘5月革命’に変えた韓国近現代史代案教科書を作り歴史学界の荒々しい批判に直面した‘教科書フォーラム’の複製版に近い。学会スタート時に公開された主要参加学者名簿を見れば、代表的なニューライト指向歴史学者のイ・ヨンフン ソウル大教授をはじめ、アン・ビョンジク(ソウル大),パク・ヒョジョン(ソウル大),イ・インホ(ソウル大),カン・キュヒョン(明知(ミョンジ)大)教授など教科書フォーラムの主要会員たちがそっくり上がっている。
チュ・ジンオ祥明(サンミョン)大教授(韓国近代史)は「‘自負心を高める歴史教育’を前面に出す韓国現代史学会の論理は‘自負心鼓吹’を掲げ国粋主義を煽る内容の代案教科書を作った日本の極右団体‘新しい歴史教科書をつくる会’の論理と全く違わない」と指摘した。
イ・ジェフン記者 nang@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/498090.html 訳J.S