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半導体労働者 また…

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/496156.html

原文入力:2011/09/14 21:45(1215字)
キム・ソヨン記者


中堅業者30代 白血病で死亡…遺族、労災申請
14年間 インプラント工程…同僚2人も‘血液異常’


妻は死にゆく夫の姿を一つ一つ写真に残した。黒く変わってしまった身体と緑色を帯びた顔、血まみれの唇。涙がとめどなく流れたがカメラのシャッターを押し、また押した。こういう酷い仕事をしなければならなかった理由は、遺言となってしまった夫の最後の頼みのためだ。夫は元気だった自分がなぜ38才の若さで白血病により死ななければならないのかを知りたいと話した。妻は夫の意により労働災害申請を通じて真実を明らかにすることを決心した。妻のイム・ジンスク氏は「夫の死で私たちの家庭の幸福はこなごなになった」として「パパをとても慕っていた四才の子供がうつ病にかかり、今も話もろくに出来ずにいる」と話した。

夫キム・ジンギ氏は5月28日、白血病で骨髄移植手術を受けた後、一ヶ月後に息をひきとった。イム氏は「夫の白血病は労働災害」として、去る8日‘半導体労働者の健康と人権守り、パンオルリム’の助けを受け勤労福祉公団に労災申請をした。


キム氏は1997年、24才の時に初めての職場として半導体大企業のM社に入社した後、14年間ずっと半導体クリーンルーム インプラント工程で設備を維持・補修するなどの仕事をした。‘パンオルリム’は勤労福祉公団に出した‘災害発生経緯および遺族給与請求理由書’で「インプラント工程は常時的に電離放射線が発生し発ガン物質であるヒ素と 血液に悪影響を及ぼす猛毒性ガスPhosphinなどが使われる有害危険工程」とし「キム氏は防毒マスクなどの安全保護装備もまともに備えられずに業務を遂行してきた」と明らかにした。キム氏は2008年の健康診断過程で‘甲状腺機能低下症’の診断を受けたのに続き、昨年6月には‘慢性骨髄単核細胞白血病’の確定診断判定を受けた。カトリック大ソウル聖母病院 血液内科キム・ユジン主治医は、公団に出した所見書で「キム氏の血液癌が職業的露出と相関性が高い」と診断した。


特にキム氏が勤めた工程で一緒に仕事をした20人の労働者の内で2人が血液異常反応を示しており恐怖心はより一層大きくなっている。‘パンオルリム’とイム氏は「勤労福祉公団は迅速に労働災害を認めなければならない」として「雇用労働部も半導体産業労働者に対する根本的な安全対策を用意しなければならない」と促した。‘パンオルリム’のイ・ジョンナン労務士は「会社は労働災害とは認定できないという反応を示しているが、他の労働者たちのためにも直ちに再発防止対策を出さなければならない」と主張した。 キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr


原文: 訳J.S