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坡州(パジュ) 口蹄疫埋却地 浸水…20万人の飲料水源 汚染 非常

原文入力:2011/07/29 22:17(1649字)
パク・ギョンマン記者





←京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市、坡平面(パピョンミョン)、金坡里、長坡里など、ヌルノ川周辺の口蹄疫家畜埋却地が三日間に降った523㎜の集中豪雨で水に浸かり、環境運動家と農民が上水源と農耕地汚染を憂慮している。常習浸水区域であるヌルノ川堤防下のチャンマル野原は27~28日の二日間、水に完全に浸って29日午前に水が抜けたことが確認された。

京畿道が28日、4大河川事業場と口蹄疫家畜埋却地には異常がないと公式発表したが、坡州市、坡平面のヌルノ川周辺野原の口蹄疫集団埋却地20ヶ所余りが二日間にわたり水に浸っていたことが明らかになった。環境運動家と農民は上水源と農耕地汚染の可能性を提起している。

29日午前、泥水が抜けた跡が明確なヌルノ川周辺の坡州市、坡平面、金波・長波・ヌルノ里‘チャンマル’野原の口蹄疫埋却地には公務員と軍将兵が動員され泥水で汚染された防水布を新しいものに交換したり水で洗い落としていた。

チャンマル野原で会った金坡里住民チョン・某(41)氏は「坡州市(パジュシ)が絶対浸水にならないと大声を上げたこの野原が、27~28日の二日間にわたり水に浸って今日午前に水が抜けた」として「水に浸った埋却地が20ヶ所余りあり、一生懸命作ったハウス農作物にどんな影響を与えるか心配だ」と明らかにした。

チャンマル野原の浸水について韓国農漁村公社坡州支社関係者は「一日300㎜を越える集中豪雨が降り、排水ポンプ処理容量を超過したうえに、臨津江(イムジンガン)の水量が多くポンプ場が自らの機能を発揮できず処理するのに時間が長くかかった」と説明した。

民間統制線(民間人出入り統制区域)と臨津江(イムジンガン)に隣接したチャンマル野原は政府の支援を受けた600余農家が農薬や化学肥料を使わない有機農法で農作業をしてきた親環境清浄地域だ。

坡州市は坡州市民20万人の飲料水を供給する臨津江金坡取水場から下流へ1kmほど離れているヌルノ川周辺のチャンマルに30ヶ余りの口蹄疫家畜埋却地を作り、牛・豚数万頭を埋めた。金坡取水場は臨津江の水を一日に10余万t取水し、文山邑(ムンサンウプ)、文山(ムンサン)浄水場を経た後、キョハ新都市と金村(クムチョン)宅地地域など一部地域を除く坡州市全域に供給している。

←雨がやんだ29日午前、軍将兵が集中豪雨で二日間にわたり水に浸った京畿道坡州市、坡平面、金坡里、長坡里などの野原の口蹄疫家畜埋却地に対する復旧作業を始めている。

環境団体と住民たちは常習浸水区域であるこちらは口蹄疫家畜埋却地として不適切だと指摘(△ "河川辺・常習浸水地にまでむやみに埋めて" )したが、坡州市は2000年代初めに排水ポンプ場を増設した後、一度も浸水被害がなかったとしこのような憂慮を一蹴してきた。

イ・ヒョンスク坡州環境運動連合議長は「金坡取水場は臨津江の汽水域(海水と川の水が混ざる所)にあり、ヌルノ川に流入した浸出水や消毒薬品など各種汚染物質が上げ潮に巻きこまれ臨津江上水源の水質に悪影響を与えかねない」と指摘した。これに対してチェ・クィナム坡州市上下水道課長は「臨津江は傾斜がきつい河川であり、ヌルノ川から流入した潮が満ちる潮時に、逆に上がるので上水源に影響を与えることはないだろう」と反論した。

一方、京畿道は梅雨期を控えて去る5月、10回にわたり埋却地の特別点検を行い、1万8502件に対して補完措置を終えており、今回の集中豪雨で19市・郡2266口蹄疫家畜埋却地で浸出水の流出やき損は起きなかったと明らかにした。 坡州/文・写真パク・ギョンマン記者 mania@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/489712.html 訳J.S