原文入力:2011/06/27 15:36(2081字)
パク・スジン記者、ホ・ジェヒョン記者
[5信] 労使交渉で解雇者復職は除外…退去執行官250人 工場内へ進入
キム・ジンスク涙まじりに "皆さん、私たちを生かして下さい。私たちは生きたいです" 訴え
←韓進重工業労組のストライキ撤回方針に反対する労組員がキム・ジンスク指導委員が登っているクレーンに綱でからだを縛り、警察投入に備えている。 出処 @myung2gi
釜山韓進重工業労組員が占有していた生活館入口を27日午後3時頃、裁判所執行官が接収した。彼らは生活館建物出入口をチェーンで縛り閉鎖措置をした。生活館を守っていた労組員20人余りは床に横になり抵抗したが、いくらも経たぬ内に引きずり
出されたと伝えられた。
午後3時30分現在、労組員は事務室に40人余り、キム・ジンスク指導委員が籠城しているクレーン上に60人余り程度が集まっている。
これに先立ち午後2時30分頃、裁判所執行官がキム・ジンスク指導委員のいるクレーン下に到着した。キム委員は涙声で裁判所執行官らに訴えた。
「私たち組合員は190日間 家にも帰れませんでした。私は173日間クレーンの上に上がっています。私たち組合員たちがケガをすれば、どんなことが起きるか誰も責任を負えません。執行官の皆さん、一度だけ職場から追い出された無念な人生に心を開いて下さい。(中略)皆さんならばこの整理解雇を素直に受け入れられますか。 経営上の理由があるならば経営陣が責任を負うのが道理です。2003年にも整理解雇を阻むためこのクレーンでキム・ジュイク労働組合支会長が命を失いました。(中略)私たち組合員たちは大きなことは望みません。家に帰って子供たちと一緒にご飯を食べ‘お父さん、行ってらっしゃい’という声を聞いて出勤できることがそんなに大変なことですか。皆さん、韓進重工業労組がこの戦いを終わらせられるよう力を集中して下さい。この工場で死んでいった三人の同僚の血の涙を忘れないで下さい。」
続いてキム委員は涙声で鉄パイプを持ち出し話した。
"皆さんこれが何かご存知ですか。私が173日間 握りしめて寝た鉄パイプです。皆さん私たちを生かして下さい。私たちは生きたいのです。"
キム委員の言葉が終わるやクレーンの下で彼女を守りロープをからだに巻いていた組合員が‘整理解雇撤回’を号泣しながら叫んだ。
クレーンに上がった組合員は公権力との衝突に備え、ロープでからだを縛った。一部組合員は労働組合事務室前に集まっており、他の組合員は韓進重工業建物屋上に上がっている。
←27日釜山韓進重工業に投入された裁判所執行官が生活館を接収するために集まるや労組員が阻止している。 出処@pmtsjc
一方、韓進重工業の労使交渉が27日午後1時40分頃 妥結した。争点となった解雇者復職はなされなかった。韓進重工業労使は解雇者の処遇と関連し‘整理解雇以前に会社で実施した希望退職処遇基準を適用すること’だけを合意した。キム・ジンスク指導委員の退去問題と関連しては労組が責任を負うことで合意した。また、韓進重労使は民刑事上の告訴告発を取り下げることにした。
←韓進重工業労使協議履行合意書
しかし今回の交渉は一般労組員が同意しなかったことが確認され、論難が続くものと見られる。85号クレーンで籠城中のキム・ジンスク民主労総釜山本部指導委員は27日<ハンギョレ>と行った電話通話で「労組執行部のストライキ撤回宣言は解雇者を見捨てて行くということだ。労組執行部が組合員の背にあいくちを刺した」とし労組執行部を強く批判した。
韓進重労組は今回の労使交渉妥結を控え深刻な混乱に見舞われた。労組はこの日午前3時30分から朝7時まで会議を開きストライキ撤回可否を決めようとしたが、大部分の組合員は猛烈にストライキ撤回に反対したと知られた。労組執行部は休会を宣言した後、会議場に復帰せず、一方的に今日午前に報道資料を出し‘ストライキ撤回、現場復帰’を宣言し組合員が荒々しく反発した。
これに先立ち午後12時37分頃‘韓進重工業 公権力投入反対’合同記者会見が会社正門前で開かれた。この席にはチョン・ドンヨン、キム・ブギョム民主党議員、イ・ジョンヒ民主労働党代表、チョ・スンス進歩新党代表、家族対策委が参加した。チョン・ドンヨン議員は「財閥大企業が暴力請負(用役)職員を動員し、国民の基本権を踏みにじっている。警察力投入を中断せよ」と主張した。イ・ジョンヒ代表は「警察力が不道徳な大企業財閥の道具になってはならない。これ以上 人を殺すな」と訴えた。
釜山/パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr,ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/484675.html 訳J.S