原文入力:2011/06/01 22:29(1091字)
ファン・ジュンボム記者
‘大統領府 無対応・統一部 簡略論評’方針 伝える
当事者は "確認することはできない" 繰返す
大統領府と政府は1日、韓国が‘金入り封筒’を出して南北首脳会談を提案したという北韓国防委員会の主張に強く当惑しながら言葉を慎んだ。
大統領府はこの日午後3時頃、北韓<朝鮮中央通信>報道が出た直後 イム・テヒ大統領室長主宰でチョン・ヨンウ外交安保首席など関連参謀が参加した中で緊急会議を開き、3時間近く対応策を議論したあげく‘大統領府は無対応とし、統一部で簡略に論評する’という方針を定めた。
北韓が実名を挙論したキム・テヒョ対外戦略秘書官をはじめとする大統領府参謀は、記者たちの確認要請に「確認することはできない」という言葉だけを繰り返した。代わりに統一部は「我々の真意をわい曲した一方的主張であり、いちいち対応する必要を感じない」という短く論評した。
大統領府がこのように沈黙を守ったのは、北韓の主張に具体的に反論し論争になる場合、北韓の戦略的意図に巻き込まれかねず、ややもすれば李明博大統領の残った任期の間に南北関係改善の可能性を完全に失ってしまいかねないという憂慮が作用したものと見られる。
政府高位当局者は「北韓が、我々が南北対話の条件で提示した‘天安艦・延坪島事態に対する謝罪’を受け入れられないと結論を出したものと解釈される」と話した。この関係者は続けて「今回のことが良いことでもなく、善意に解釈する余地がないのは事実」としつつも「長い目で忍耐強く見守らなければならない」と話した。 北韓に強硬対応せずに、対話の門をずっと開けておくということだ。
だが、こういう基調とは別に、政府内では北韓が内密な南北接触事実を一方的に暴露公開したことに対する不満も出ている。
政府当局者は「北韓が我々と交わした話を自分たちの内部用にわい曲し、事実と全く違う形で一方的に主張した。特に‘金入り封筒’の話は事実でない」と話した。 別の核心当局者は「北韓の主張は全て嘘だよ」と話した。
外交通商部のある当局者は「南北接触は互いに信義に基づき進行することなのに、汚らしくあのように(公開)してしまった」と怒りを爆発させた。政府の別の関係者は「外交の基本を無視した行動」と話した。
ファン・ジュンボム記者 jaybee＠hani.co.kr
原文: 訳J.S
