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カイスト総長‘約束 翻意’…教授・学生 グツグツ

原文登録:2011/05/30 23:49(1733字)
チョン・ジンシク記者

発展計画 疎通不在に‘革新委案 直ちに実行’合意 翻意
31日 教授協議会 総会 注目…掲示板に "独裁者" 批判 洪水

←革新非常委の構成・活動を明示した合意書

大田カイスト(KAIST・韓国科学技術院)のソ・ナムピョ総長が学内問題全般の改善を目標に先月スタートした革新非常委員会の議決事項を‘直ちに実行’することにした約束を翻意し、教授・学生たちが強く反発している。(<ハンギョレ> 28日付8面:カイスト総長‘革新委要求実行’約束破った) 31日に開かれる教授協議会の総会結果がソ総長の今後の去就を分ける重大な峠になるものと見られる。

■言葉違え
ソ総長は先月13日、教授協議会が革新非常委の構成を提案するとすぐにこれを受け入れる記者会見を開いた。当時、記者会見にはソ総長とチュ・テジュン対外副総長、キョン・ジョンミン教授協議会長などが参加した。

この席でチュ・テジュン対外副総長はソ総長に代わって「総長の権限内では疎通内容(教授・学生たちが提示した意見)を直ちに施行する」として「教授協議会の(革新非常委構成)提案を受け入れるだけでなく総長が教授協議会長を抱きしめ積極的に支持した」と明らかにした。

ソ総長また、革新非常委の構成・活動を明示した合意書(写真)の7ヶ条項の内「総長は委員会の決定を必ず受け入れ、直ちに実行しなければならない」という字句まで受け入れるのかという記者たちの質問に「そうだ」と答えた。

■疎通? 不通!
当時ソ総長は当分すべての対外日程を取り消し構成員らとの疎通に専念するという約束もした経緯がある。

しかし去る17日に発表された学校長期発展計画である‘ビジョン2025’を作りながら一部役職教授らの議論を経ただけで大多数の教授・学生たちとの‘疎通’はなされなかったという指摘が多い。

情報科学技術大(訳注:学部を意味する)のある教授は「意志決定構造の後進性が全く改善されていない」と話した。学部2学年のある学生も「実際、学生たちはマスコミの報道を見て‘ビジョン2025’がどんな内容なのかを知ることになった」と伝えた。

ソ総長は革新非常委員長のキョン・ジョンミン教授協議会長が何度も議決事項の即刻実行を促すと、夏休みを2日後に控えた去る25日「理事会に報告する」という返事を送った。彼は問題が大きくなると去る27日、チュ・テジュン対外副総長を通じて 「‘直ちに実行する’という意味は総長が革新委の決定を加減することなく理事会に上程し手続きを踏み履行するという趣旨」と解明した。

■ "独裁者のようだ"
このようにソ総長が先月 校内・外に公表した約束をわずか一ヶ月余りで覆す姿を見せると教授・学生たちは失望を越え怒る雰囲気だ。学部総学生会は30日「大部分の案件が総長の専決事項であるにも関わらず理事会にその決定権を再び渡すのは総長に対する学友の信頼と変化に対する希望を裏切る行為」として「これは教授と学生師弟間の人間的な信義と信頼の問題であり、無責任で不誠実な処置」と強く批判した。学部総学生会は近い将来、中央運営委員会を開き対策を議論することにした。
校内インターネット掲示板にもソ総長を批判する文があふれた。「疎通どころか自身に対する反対さえ認めない独裁者のようだ」「こういう状況でも私たちが静かに傍観者的な姿勢で見つめているならば、もはや私たちは学校の主人ではない」というなど、怒りと自省を示す文が多かった。

教授協議会は今回のような状況が繰り返すことを防ぐため、根本的な革新を模索している。理事会構成を多様化し関連規定を整備し、大学評議会を‘正式機構’として設置・運営し、総長の独断を牽制する一方、財政・人事部門の公正性と透明性を確保する制度などを革新非常委に提案し施行されるようにする予定だ。

チョン・ジンシク記者 seek16@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/480470.html 訳J.S