原文入力:2011-05-23午後11:21:36(1719字)
現代車 労使、大枠合意した後、細部 論議中
部品業者 先に妥協すれば譲歩水準 上がるかも
キム・ソヨン記者
←会社側の職場閉鎖に対抗し労働者が籠城している忠南、牙山市の柳成企業の正門で、一人の組合員が23日午後 公権力投入に備え警戒勤務に立つ他の組合員と無線連絡をしている。 牙山/キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr
民主労働党などが23日に公開した現代自動車の部品納品業者である柳成企業の‘争議行為対応要領’文書を見れば、この会社が昼間連続2交代制を巡り現代車の顔色を強く伺っているという点が如実に見える。‘現代車・起亜車が昼間連続2交代制を施行する前に労使合意をしてはならない’とまで書いている。現代車の立場を‘配慮’するために柳成企業労使が事実上 自律交渉をできないまま、労使関係が極端に上り詰めることになったわけだ。柳成企業の労使がなぜ現代車の顔色を伺わざるをえなかったのだろうか?
■ 昼間2交代’自動車業界 最大懸案
昼間連続2交代制(夜12時以後には仕事をしない勤務形態)は現代車・起亜車など完成車業界の今年の労使交渉で最も大きな争点だ。現代車ユン・ヨチョル副会長も去る12日、第8回自動車の日記念式で 「昼間連続2交代は人材と生産台数交渉がうまくいけば労使双方に良くなりうる」と明らかにした。
現代車と起亜車など完成車と部品企業等は30年を超えて24時間昼夜間交代をしてきた。昼間組が午前8時から午後6時まで、夜間組が午後9時から翌日午前6時まで夜通し勤務をする構造だ。先進国ではすでにかなり以前になくなった夜間勤務は労働者の健康を害し正常な家族関係を難しくするなど問題が多いという指摘を受けてきた。現代車労使は6年前 「昼間連続2交代を施行する」という大きな枠組みでの合意をし2008年から労働時間、賃金、生産量など細部事項を議論してきた。
こうした中で部品会社である柳成企業労使も昼間連続2交代制の年内施行を目標に交渉を展開してきた。金属労組関係者は「もし柳成企業が賃金削減と労働強度強化のない昼間連続2交代制施行に合意することになれば、今後議論しなければならない現代車・起亜車は少なくとも部品会社水準での合意をしなければならない負担が生じることになる」として「現代車が柳成企業合意に反対する核心理由」と話した。2003年の週40時間勤務制導入時も、自動車部品会社である万都労使が賃金削減のない労働時間短縮に合意したことが結局、完成車労使交渉にも影響を及ぼした。キム・ホギュ金属労組副委員長は「部品会社労使は自律的に交渉する権限もないということか」として「昼間連続2交代の施行に原則的に合意した部品会社労組らと今回の事態に対し共同対応する」と話した。
■ 柳成企業 牙山工場‘暴風前夜’
労使がストライキと職場閉鎖で対抗し始めて6日目の23日、忠南牙山の柳成企業工場内では同社の牙山工場と忠北、永同工場組合員など計700人余りが籠城を続けており、使用側は150人余りが工場外で労組員の解散を要求する立て札示威を行った。労組は去る19日明け方、使用側が雇った用役業者職員の車輌に轢かれ労組員13人が重軽傷を負った事件に対し、警察の徹底した捜査を繰り返し要求した。この日午後、労使は交渉を行ったが使用側が労組に要求案の撤回と即刻退去を要求し労使間妥協は事実上難しくなった。工場周辺には警察15ヶ中隊1200人余りが配置され、外部人の出入りを統制した。警察は進入路確保のため、この日夕方 重装備を動員し鉄製塀10mほどを取りはらうなど遠からず労組員強制解散に出る計画だ。また、去る18日 使用側が業務妨害の疑いで告訴した労組執行部に対し警察は逮捕令状の発給を受け検挙に出る方針だ。 キム・ソヨン記者、大田/チョン・ジンシク記者 dandy@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/479352.html 訳J.S