原文入力:2011-05-17午後05:44:07(1639字)
4大河川事業 対応河川 共同調査団 "過度な掘削による逆行侵食"
"流速2倍ならば破壊力は5倍、川底にセメント塗っても防止できず"
キム・ドヒョン記者
←ミディアモングがツイッターにあげた去る14日の63ビルディング付近の漢江の姿.
去る13日から5日目、漢江が時ならぬ泥水に苦しんでいる。
市民はのどかな空と対比される黄土色の泥水に大きく驚いた様子だ。大雨が降った訳でもないのに、これがどういうことかとツイッターに漢江の写真を上げている。
深くなった本流の川底→速くなった流速→川底侵食→構造物 崩壊
こういう漢江泥水現象は政府が4大河川工事の一環で実施している南漢江、梨浦堰堤防崩壊と南漢江支流の大小の流失・崩壊のためとだいう主張が提起された。
4大河川事業対応河川共同調査団(以下 共同調査団)は去る13日、京畿道驪州郡、大神面、川西里、梨浦ダムと南漢江支流に位置した4大河川工事現場を調査した結果、梨浦堰で4月末~5月初めの10余日間に降った60~90㎜の春雨で文化広場と魚道が流失し、近隣堤防が崩壊したと16日明らかにした。これに伴い、泥水が漢江側に継続的に流れてきているということだ。
共同調査団は「こういう異常現象は過度な川底掘削により発生した逆行侵食現象」 と診断し「本流の川底を深く掘り本流と支流接合部の落差が大きくなったために、速まった流速が川底侵食を起こし、それにより積み上げられた堤防や川床保護石積みなどの構造物崩壊が発生した」と指摘した。
イ・ハンジン驪州環境連合執行委員長は「逆行侵食で流速が2倍になれば、水の破壊力である掃流力は5倍程度に大きくなるが、そのために川底にセメントを塗っておいても流失を防ぐことはできない」として「麗川支流の15ヶ川床保護石積みも現在はみな崩れ落ちた」と話した。
これに対して政府の‘4大河川再生推進本部’は16日夜、ツイッターを通じて「雨が降った後、南漢江が北漢江に比べ泥水が多く発生する現象は、4大河川再生事業以前にも同じ現象があったし、4大河川再生事業のためと断定することはできない」として「北漢江は上流の泥水がダム内に沈降してから下流へ流出するが、南漢江は忠州ダム下流約140km区間では支流から泥水がすぐに流入しこういう現象が発生する」と解明した。
←5月13日午前、ソウル、汝矣島63ビルディングから見下ろした漢江。イ・ジョンウ記者
政府 "事業前にもあったこと" vs 環境運動連合 "工事のない所では発生していない"
しかしキム・ジョンナム環境運動連合事務総長は<ハンギョレ>と行った電話通話で 「浚渫と堤防工事をしなかった小河川と地方河川などの場所では泥水が発生していないということを見れば、政府の主張は説得力がない」とし「漢江の泥水現象は南漢江、梨浦堰の欠陥工事と関連がある」と反論した。
去る13日から漢江の水辺の泥水を撮ったツイッター利用者らの認証ショットは17日現在も上がってきている。
環境運動連合はホームページを通じて「深刻なことは本格的な梅雨期になる前に、すでに4大河川のあちこちで大騒ぎになっているという点」とし、政府の無理な4大河川工事強行を批判した。
環境運動連合は「洛東江では取水場の仮堰が4大河川工事で流失し亀尾市地域などで5日間にわたり断水する最悪の人災が発生した」としつつ「引き続き、達城ダムと江亭ダム近隣でも春雨で仮堰が流失するなどの事故が発生した。栄山江でも昇村ダム付近で仮堰が流失し上水管が破損するなどの状況が発生した」と主張した。
キム・ドヒョン先任記者/ツイッター@aip209
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/478350.html 訳J.S