本文に移動

国民の52%‘理念混在層’…来年総選挙・大統領選挙 揺さぶる

原文入力:2011-05-15午後09:17:45(1287字)
客観的理念指向分析
2002年から継続減少、10年ぶりに増勢へ反転
中道層 比率 厚くなる
進歩政党 選好度 35%…保守・中道政党を上回る

←韓国人の理念地図および客観的理念指向推移. (※イメージをクリックすればさらに大きく見ることができます)

国民が願う方向を‘時代精神’という。 国民が変化と改革を指向するのか、あるいは安定を希求するのかを総体的に分析し、今後 韓国社会が進むべき方向を提示することは大変重要だ。通常的に変化と改革指向性を進歩、安定指向性は保守という。 多様な政策や政党、そして政治的要求などを進歩と保守という概念、すなわち理念で分類することができる。理念は時代精神を代表する定規となる。
今回の調査では理念的に混在された状態の人が51.7%で、一貫した理念を所有している人(48.3%)より多いことが分かった。 特に理念的混在比率は2002年から着実に減ってきたが今回の調査で増加傾向に反転した。 これはハンナラ党が保守結集に失敗し、野党らも進歩勢力の結集に失敗することにより中道層が厚くなったものと解釈される。

←韓国人の客観的理念指向推移

しかし韓国社会の進歩選好傾向は続いていると分析される。一貫した進歩(27.0%)の比率が一貫した保守(21.3%)の比率より依然として若干高い。特に、国民は我が国を導いていくべき政党として進歩政党(34.8%)を保守政党(18.5%)や中道政党(22.5%)より多く挙げた。韓国社会がこれ以上‘保守偏向社会’ではなく、国民が変化と改革、すなわち進歩を好んでいるという傍証だ。

保守政権である李明博政府が親庶民政策を主張し、大企業と中小企業の共生を強調し、公正社会建設を明らかにする理由も、まさに変化と改革を好む国民意識を反映したものと見られる。去る4・27再補欠選挙の結果は、ハンナラ党の惨敗として現れ、以後 ハンナラ党内に変化と改革の風が起こっているが、それもまた韓国社会の心理的進歩偏向性を反映した政治形態と見ることができる。

しかし、韓国社会の進歩偏向性を直ちに野党支持と解釈してはならない。2007年の調査で一貫した進歩(30.3%)が一貫した保守(20.8%)よりはるかに多かったが、その年12月の大統領選挙では保守候補の李明博候補が大勝した。半数近い理念的混在状態にある有権者を選挙過程で李明博候補が成功的に吸収したためだ。 理念的混在状態の有権者が未だ半数を越えている状態で、2012年総選挙と大統領選挙結果をうかつに予測することはできない。ただし、進歩勢力が連帯、統合するならば理念的混在状態の有権者を吸収する余地が多くなり、結果的に薄氷勝負が展開する可能性が高い。 イ・ナムヨン韓国社会科学データセンター所長

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/477991.html 訳J.S