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突然和解、闇取引 交わされたか?

原文入力:2011-05-13午後08:48:23(1315字)
ダース、キム・ギョンジュン相手に140億返還訴訟 取下げ
パク・ヨンソン議員、米国裁判記録 入手

キム・テギュ記者

←訴訟取下げ書

李明博大統領の親戚が経営している自動車シート生産業者(株)ダースが、2003年 米国裁判所にキム・ギョンジュン(45・収監中)氏を相手に出した‘BBK投資金 140億ウォン返還訴訟’を最近 取り下げた事実が確認された。キム・ギョンジュン氏の姉であるエリカ キム(47・韓国名 キム・ミヘ)氏が去る2月に入国し‘起訴猶予’処分を受け出国した直後に起きたものだ。ダースは早い時期に李明博大統領借名所有論難が起きた会社であることに加え、イ大統領の義理兄弟キム・ジェソン氏(死亡)のダース持分5%が最近、清渓財団へ移転された状況であり、ダースとキム氏の弟姉との突然な和解の背景に関心が集まっている。

パク・ヨンソン民主党議員が13日に入手した米国、カリフォルニア控訴裁判所の記録を見れば、ダースは去る4月11日 裁判所に「同一の件では再訴訟を提起しない」(Request for Dismissal with prejudice)という内容の訴訟取下げ書(写真)を出した。ダースがキム氏を相手に出した投資金返還訴訟を8年ぶりに放棄したのだ。

イ大統領の長兄サンウン氏と義理兄弟のキム氏が共同代表であったダースは、2000年にキム・ギョンジュン氏が経営していた投資顧問会社BBKに190億ウォンを投資した。しかし、BBKは会社資金の流用と運用報告書の偽・変造行為が金融当局に摘発され2001年3月に登録取消になった。投資家らの投資金返還要求が強まるとキム・ギョンジュン氏とエリカ キム氏はKOSDAC上場投資社であるオプショナル ベンチャースを取得し有償増資と株価操作に乗り出し、会社資金319億ウォンを持ち出しBBK投資家らに投資金を一部返した。主要投資家であるダースは、2003年5月「投資金140億ウォンの返却を受けられなかった」とし訴訟を起こしたが、2007年8月に敗訴し控訴審を進行中だった。

ダースとキム氏側の和解の裏面には、米国とスイスに凍結されているキム氏弟姉の財産3千万ドルを巡る密約が存在するという話も出ている。キム氏弟姉を相手に横領金371億ウォンの請求訴訟を提起し最近勝訴したオプショナル キャピタル(オプショナルベンチャースの後身、以下 オプショナル)はキム氏弟姉の財産の所有権を巡りダースと‘没収財産請求訴訟’(forfeiture case)を行っている。オプショナル側はキム氏弟姉がダースの所有権を認め、その代価として財産を分け合おうとしているのではないかと疑っている。

パク・ヨンソン議員は「ダースとキム氏の間にどんな合意が行き来したのか非常に気になる」と話した。 キム・テギュ記者 dokbul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/477896.html 訳J.S