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[4・27補欠選] 高い投票率が勝敗分ける

原文入力:2011-04-28午前00:57:55(1740字)
盆唐(ブンダン)、18代総選挙より3.9%p↑
全体平均は39.4%、歴代3番目の高さ
「20代~40代がむらなく投票所に行った」

アン・チャンヒョン記者

←盆唐乙における時間帯別得票率

4・27補欠選挙は勝敗の結果だけでなく、異例に高い投票率が話題を呼んだ。高い投票率が勝敗を分けたという分析に、与野党みな異見がない。
江原道(カンウォンド)と京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)盆唐乙 、慶南(キョンナム)金海乙、全南(チョンナム)順天(スンチョン)など注目地域4ヶ所の投票率が全て40%を上回った。 盆唐乙は 2008年18代総選挙当時の投票率よりも高かった。

前職・現職の党代表が激突して関心が集中した盆唐乙は、49.1%の最高投票率を記録した。 2008年18代総選挙当時の盆唐区(プンダング)投票率45.2%を上回る数値だ。 高い投票率がソン・ハッキュ民主党候補当選の決定的契機として作用したという分析が多い。

盆唐乙では午前9時に投票率がすでに10.7%(訳注:ハンギョレの別の記事によれば、これは18代総選挙のときの二倍) を記録し, ソウルなどに出勤する30~40代の会社員が大挙投票したと分析される。 特に午後7時から8時までの1時間の投票率が6.3%も上がっており、それまで投票できなかった会社員たちが帰途に一票を行使したと見られる。投票数で見れば、この最後の1時間に1万389人が投票権を行使した。 “退勤投票”の比率が投票全体の12.7%にもなった(訳注:ハンギョレの別の記事によれば、6時から8時の2時間の集計では18.3%)。ソン候補の当選に30・40代の集中的な投票が大きく寄与したという可能性を見せるものである。

この日の中央選管委の集計を見れば、補欠選挙が行われた38の地域全体の平均投票率は39.4%を記録した。これは2006年以降に行われた補欠選挙の中で最も高い数値で、2001年10・25補欠選(41.9%)と2005年10・26補欠選(40.4%)に続き歴代3番目に高い投票率だ。

江原道でも47.5%の高い投票率を見せた。 金海乙はこの前の総選挙の時の45.5%には至らなかったが、41.6%で低くない投票率だった。順天も41.1%を記録した。 これらの地域でも午前9時の投票率が9~10%に達しており、会社員が出勤途中に積極的に投票所に寄って行ったものと見られる。

野党圏有力大統領候補のソン・ハッキュ候補が盆唐乙に自ら出馬するなど今回の選挙が来年の総選挙・大統領選挙の前哨戦的様相を帯び、有権者の関心が集中した点が、高い投票率の主因として分析されている。 野党圏大統領候補の中で支持率が最も高いユ・シミン国民参与党代表も、金海乙の選挙を陣頭指揮した。 盆唐乙のカン・ジェソプ候補と江原(カンウォン)のオム・キヨン候補、 金海乙のキム・テホ候補などハンナラ党候補らも認知度が高い人物だ。言論の報道量も以前の補欠選挙より相対的に多い方だった。 ユン・ヒウン韓国社会世論研究所調査分析室長は「野党圏指向有権者の“政権審判論”が強くなったうえに、昨年地方選挙前まで弛緩していた保守指向有権者の結束力もまた高まり、全般的に投票率が高まったと見られる」と話した。

世代別要因も作用したと見られる。 昨年地方選挙を契機に20~30代の投票率が急激に上がり、今回もこういう現象が再演されたようだという分析だ。 実際、昨年の地方選挙の全体投票率は2008年総選挙より8.3%ポイント上がったが、これは相当部分20~30代の投票率上昇によるものだった。 ある世論調査専門家は「最近40代の投票参加意思がとても高い」として「もともと投票指向が高い50代と、変化した20~30代、そして40代がむらなく投票所に行ったと見られる」と分析した。アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/475305.html 訳A.K