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"信徒○○名、権利金○千万ウォン" 教会信者らも驚く教会売買

原文入力:2011-04-19午後08:13:26(1977字)
ゆがんだ実態 調べてみれば
‘教会 開拓し再販’秘密の取引 横行
施設費用・信徒数・位置 検討し‘権利金’算出
インターネットに売り物 洪水…信徒と法的争いも

イ・チュンシン記者

釜山のC教会では牧師が教会を他の牧師に売る過程で雑音が生じ牧師と信者が法廷攻防を行っている。この教会のサ・某担任牧師は2009年10月に教会を2億5000万ウォンで売る売買契約をして破棄した。一ヶ月後、サ牧師はナム・某牧師に再び1億ウォンで売ることにし6000万ウォンの契約金を受け取った。だが、サ牧師は契約以後、ナム牧師と教会信者との不倫を暴露し、ナム牧師が潜伏するや契約金だけ手にして売買契約はなかったことにしてしまった。二度にわたり教会を売ろうとしたサ牧師は結局、昨年8月この教会を2億500万ウォンで隣の教会牧師に渡した。サ牧師はここで終わらずにC教会近隣に同名の教会を新しく開拓した。彼はいくらも経たないうちにこの教会をまた別の牧師に売った。教会が売れた後、大部分の教会信者はちりぢりに散り、今は6人だけが残り各家庭を回って礼拝を行っている。この教会のある執事は「教会を何回も売ったということは初めはうわさに過ぎないと思ったが、事実であることを確認してとてもあきれた」として「牧師が信仰でなく職業として牧会職を選択したようだ」と話した。ある執事はサ牧師が教会を売る過程を問題にしサ牧師に脅迫・恐喝疑惑で告訴された。

最近、数年間に改新教界で教会の売買が多くなっている。教会信者数まで計算し‘権利金’を受け取り売ったりするなど、教会の売買が一般企業の売買に変わらないという指摘も出ている。

<ハンギョレ>が19日、教会不動産を専門的に取引しているインターネットサイト‘キリスト情報ネット’(www.cjob.co.kr)を調べたところ、昨年一年間に810件余りの教会売り物件が上がってきていた。今年1月から4月14日までに登録された売り物だけで270件に達した。このサイトに上がってきた文は大きく‘教会売ります’と‘後任者迎えます’に分かれている。キリスト情報ネット関係者は「‘教会売ります’は教会の建物を売ることで、‘後任者迎えます’は教会信者も一緒に取引すること」と話した。彼は「全て牧師が内容を上げ連絡先も直接書いてある」と付け加えた。教会不動産買収者や後任者を求めるインターネットサイトはキリスト情報ネットの他にも基督ナラ、基督教蚤の市、CAプランなどがある。

後任者を求める文を載せた牧師は大部分が施設費を要求している。施設費は教会を初めて建てる時に教檀、椅子、暖房機などの設置にかかった費用だ。施設費とは別に‘権利金’を要求したりもする。飲食店のような一般商店を売る時に立地が良いとか、お客さんがどれくらい訪ねてくるかを反映して権利金を受け取るような方式だ。

京畿道、城南のある教会の牧師は、教会建物を30億ウォンで出した。この教会は敷地面積515㎡、地下1階、地上2階の建物だ。この教会の牧師は‘教会を買いたい’という記者の電話に「教会信者もこの建物に再び教会が入ってくれば喜ぶだろう」とし「教会信者50人余りも(価格に)含まれている」と話した。ソウル、松坡区にある開いて1年になるある教会の牧師は保証金2000万ウォン、家賃150万ウォンで借りていた教会を出した。イ牧師は「初めに教会を施設する時(お金が)ちょっと多くかかった」として「教会信者10人を含めて施設費と権利金を合わせて1000万ウォン」と話した。

仁川、桂陽のある教会の牧師は「今回、富川側に行こうとしたが取り消した」と話した。自身は富川に移り、富川にあった牧師は仁川に移ろうとしたが、価格が折り合わず実現しなかったとのことだ。教会信者数が70人余りのこの教会の牧師は施設費として7000万ウォンを固守していたが、先日6000万ウォンに下げた。

教会の‘権利金’は敏感な部分なので大部分の牧師が公開的に言うことは敬遠しており、直接会って密かに駆け引きをしていると知られた。ユ・ジェス韓国キリスト教総連合会和解仲裁院事務局長は「教会売買と関連して相談をした教会信者事例が2件ほどあった」とし「一部の牧師が教会を開いたもののうまくいかず投資資金を受け取り出て行く場合があり、そのために行くところがなくなった教会信者との葛藤がたまに起きている」と話した。

イ・チュンシン記者 cslee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/473835.html 訳J.S