原文入力:2011-04-10午後10:54:15(2117字)
カイスト出身 ク・ドルレ記者、母校へ行く
水泳場とサークル部屋は高級になったが、学生たちへの抑圧は激化
"成果称賛した言論ら 今になって問題点取材"
学報社の気骨ある一針
*ジャンチャル:奨学金が打ち切られる場合
ク・ドルレ記者
←最近、在学生4人が相次ぎ命を絶ち、ソ・ナムピョ カイスト総長の‘無限成績競争’中心の学事運営政策に批判があふれる中で、日曜日の10日午後 大田儒城区カイスト内図書館で学生たちが勉強している。 大田/イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr
初学期の平均評点は2.7だった。朝食を食べる前に図書館に席を確保し、授業後に自然に足が向く所も図書館だった。それでも分からないことがあまりにも多かった。講義はついて行くだけで手にあまったし、宿題はキリがなかった。苦しかった。2学期が始まった時は毎晩良く眠れなかった。ある月曜日の朝、何も考えずに故郷の家に帰った。それでも「学校に通えないよ」という話はできなかった。3日後に母親が私の手を引き高速バスの中に押し込んだ。母親はバスの後ろ姿を永いこと見守っていた。1992年 私はカイストの1年生だった。
10日午後、体重と年は歳月と共に増えて学校を訪ねた。キャンパスはかつてよりきれいになり高層になっていた。プールは華麗な建物に変貌しており、運動場は野球場として整備されていた。サークル部屋が乱雑に列んでいた仮設建物は整理され、代わりに‘ユーレカ館’が見える。夜食を食べに立ち寄ったりした飯場食堂は撤去され、売店はバーガーキングに変身していた。
図書館入口には‘総長との対話’意見を集めるポスターが貼られている。"このようにカイストが世界10位圏大学になることができるか" と書かれた文の下に誰かが‘死亡指数’と書いてあった。大きな文字で "助けて下さい" も記されている。
問題の差別授業料制は廃止する方向が決まったが、学校の騒然とした雰囲気は静まりそうにない。原因は1ヶ所に留まらなかった。2006年から始まった総長の改革は、生活の随所に及んでいる。英語授業を見てもそうだ。「例外があればその授業に学生たちが集まることになるだろう」という理由で、抜け穴がない。中国史も東洋哲学も日本語までも英語で習う。ある学生はこのように話した。「たった一度だけ韓国語で講義を受けてみたことがある。補強授業なので可能だった。とてもよく分かり革命的だった。」掲示板には「英語講義を一度も理解できたことがない」という投稿も上がってきている。
学生たちに対する抑圧も公然化していた。2008年には‘年次超過者は学生代表になれない’という学則を前面に掲げ、総学生会選挙を無期限延期した。その年の年末にはインターネットにカイストの改革を望む文を載せた学生を名誉毀損疑惑で告発した。
‘こういう状況に耐えていることが驚くべきだ’と話したところ、学報社の記者が昔の新聞を持ってきた。学生たちは2006年、改革案に対して集会を開き‘一方通行式’と問題点を提起した。2008年には総長との対話も持った。しかし進展はなかった。学報社のソン・ソクヨン編集長は「(言論は)ソ・ナムピョ式改革を‘成果’中心に報道し、不幸な事態が起きると今になって問題があると先を争うように取材している」と話した。外部の今さらのような関心がむしろ苦々しいと言う。それでも「言論の関心が問題を解決できる糸口になって欲しい」と付け加えた。
だが、学校は相変らず分かっていない。学校掲示板は‘ソ・ナムピョ総長 ファイティング!’を巡り、推薦53,非推薦43で互角だ。誰かがこのような文を載せた。「‘本当に努力したのに平均評点が3.0に至らなければカイストにいる資格がない’という話をしています。そのような文に推薦が50ヶもつくとは。本当に恐ろしいです。」ある学生は「ジャンチャル(平均評点が3.0にならず奨学金が切られるケース)になれば私たちは胸の中で‘落伍者’となる」とも話した。5年間の改革は学生たちが競争を体に覚えさせたのかもしれない。
1992年にも‘競争’と‘落伍’を知っていた。国の金で勉強しているという借金意識もあった。懲罰的制度がなくてもそうだった。久しぶりに電話した94年度入学生の後輩は「その時よりもっと深刻なようだ。私たちの時とは違い退路がない」と話す。私は96年秋に卒業した後、失業者生活を送り会社に就職した。後輩の一人は映像院に進学し、久しぶりに会ったある友人は済州道でペンションを営んでいると言った。ある後輩は最初から市民団体活動家になっていた。‘科学立国’を胸に刻み入学した大学にも抜け道はなければならない。八方塞がりで後輩たち青ざめおののいている。
大田/ク・トルレ記者 anyone@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/472255.html 訳J.S