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慰安婦ハルモニたちも日本のために泣いた

原文入力:2011-03-16午後10:48:57(1415字)
日本大使館前 水曜集会、地震犠牲者追慕集会に
"罪は憎んでも人は憎まない…頑張って克服することを祈る"

キム・ミンギョン記者

←日本軍慰安婦被害者のイ・オクソン(前列右側)ハルモニが16日昼、ソウル、鍾路区、中学洞の駐韓日本大使館前で日本地震犠牲者を追慕する間 涙を流している。左側はキル・ウォンオク ハルモニ。韓国挺身隊問題対策協議会はこの日 開かれた第961回水曜集会を日本地震犠牲者追慕集会として進行した。 イ・ジョンチャン先任記者 rhee@hani.co.kr

 "私の傷は癒えていないので憎いけれど、罪は憎くても人は憎くありません。はやく頑張って克服して欲しいです。日本で音信が途切れたソン・シンド(89)ハルモニをはやく探して欲しいですが…。" キル・ウォンオク(84)ハルモニが弔旗を掲げたソウル、鍾路区、中学洞の日本大使館を眺めながら淡々と話した。キル ハルモニは 「あまりに途方もないことで今日は言うべき言葉が見つかりません」として「私たちの時のように多くの人が犠牲になるのを見ると、つらい記憶が思い起こされ、どうすべきか はやく復旧して欲しいです」と明らかにした。手袋もはめていない彼女のしわの目立つ手には‘ソン・シンド ハルモニ がんばって!’と書かれた紫色の手立て札と、ソン ハルモニの写真が載っているドキュメンタリー<私の心は負けなかった>広報物が握られていた。 キル ハルモニの話を静かに聞いていたイ・オクソン(85)ハルモニも 「頑張ってと伝えてください! はやく頑張ってと言って下さい!」として頷いた。

毎週水曜日に日本大使館前で‘韓国挺身隊問題対策協議会’(挺身隊対策協)が日本政府の慰安婦問題謝罪と賠償を要求して開いてきた水曜デモが、16日は30人余りが参加した中で東日本大地震犠牲者を哀悼する追慕沈黙デモに代替された。1992年1月8日に始まった水曜デモが沈黙デモに代替されたのは1995年8月の阪神大地震犠牲者を追慕する沈黙デモに続き今回が2回目だ。

この日昼12時10分頃から10分余りの間 黙祷が行われ、ハルモニたちは静かにタオルで涙を拭いた。慰安婦の傷を抱いてデモに参加したキル・ウォンオク、イ・オクソン、イ・ヨンス(84),キム・スンオク(90),パク・オクソン(88)ハルモニは静かに両目を閉じ頭を下げた。この日の行事では亡くなった慰安婦ハルモニたちの魂を象徴する黄色い蝶の色も変わった。ハルモニと参加者たちは‘犠牲者のご冥福を祈ります’と書かれた黒い蝶を手に持った。

挺身隊対策協はこの日、日本東北部大地震の犠牲者を追慕する声明を出し、日本、宮城県に居住している慰安婦被害者ソン・シンド ハルモニに対する積極的な救助も促した。

日帝強制占領期間、独立活動家とその遺族たちの集いである光復会も「困難に処した日本人に勇気を与えるために人類愛を発揮することにした」として、地震復旧と被害者救護および支援のための寄付金1000万ウォンを出すことを決めたと明らかにした。

キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/468379.html 訳J.S