原文入力:2011-03-10午前08:14:38(1938字)
①誰が電話番号に‘イ大統領夫人番号’追加したか
②キム・ジョンギ氏主張‘情報機関介入説’事実?
③トン氏とともに‘写真を撮った’人物は7人? 5人?
④企業の多数が接触…関連者はもっといないのだろうか?
イ・ヨンイン記者
←慌ただしくなった‘公職服務管理官’ ‘上海スキャンダル’と関連してキム・ジョンギ前上海総領事を調査中の国務総理室リュ・チュンニョル公職服務管理官が9日、ソウル、鍾路区、昌成洞の政府中央庁舎別館に入っている。 キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr
‘上海スキャンダル’の波紋が広がる中で事件の実体に迫る核心的な糸口は依然捕えられないまま霧の中にさえぎられている。特にキム・ジョンギ前上海総領事が‘情報機関背後説’を持ち出し、中国女性トン・某(33)氏と外交官たちとの‘不適切な関係’だけでなく、総領事館内部のあつれきを通じ主要情報が流出した可能性も提起されている。
■第3の人物介入したか
キム・ジョンギ前総領事は8日<ハンギョレ>との電話通話で「誰かが(総領事)官邸に潜入して(政・官界高位関係者の電話番号などを)撮影した」とし「韓国政権の誰か…」と話し、‘第3の人物が介入した可能性を強く表わした。彼が他の言論とのインタビューで‘情報機関’の陰湿な攻撃と主張し、情報機関所属のチャン・某上海副総領事との葛藤説が飛び交った点に照らしてみれば事実上 国家情報院を背後として疑っていることになる。
これと関連してカメラで撮影された政・官界高位関係者の電話番号には李明博大統領の夫人キム・ユンオク氏の電話番号がないが、エクセル ファイルで再作成された電話番号にはキム・ユンオク氏の電話番号が記されている。‘誰かによって' 再加工作業を経たという推論が可能だ。
しかし、キム前総領事の主張を裏付けるに足る決定的な物証はない状況だ。むしろ最終的な調査の結果△キム氏とトン氏が一緒に写真を撮った時刻と政界実力者の連絡先を撮影した時刻が2時間余りしか差がない点△同じカメラで撮影されており同じフォルダに入っている点などが事実となればキム前総領事がトン氏に情報を渡したのではないかという疑惑を呼び起こしうる。
キム前総領事と葛藤説の当事者であるチャン・某副総領事も9日<ハンギョレ>との電話通話で「今 話すことは適切でない」としつつも「常識的に判断して欲しい。慎重に見て欲しい」として事実上、キム前総領事の主張を遠回しに否認した。国家情報院関係者は「我々は今回の事件と何の関連もない」と話した。
■資料流出は更にあるのでは
国務総理室がトン氏との‘不適切な関係’等で調査した政府部署の人はホ・某(法務部),キム・某(知識経済部),パク・某(外交通商部)前領事など計3名だった。8日と9日の2日間にわたり調査を受けたキム・ジョンギ前総領事まで含めれば4人に及ぶ。一部ではトン氏と一緒に写真を撮った人が7人程度と主張しているが、政府関係者は「同一人物を除けばトン氏が保管していた写真ファイルに登場する人は5人内外」と伝えた。国務総理室は写真の中に登場したカン・某前総警に対しては退職したという理由で調査しない計画だと伝えられた。 カン氏は2009年に済州道と上海間の友好都市了解覚書(MOU)締結を成功させる過程でトン氏の助けを受けたことが分かった。
その他にもトン氏が企業の許認可業務に対する中国政府の便宜を図ることにも深く介入していた点に照らしてみれば、トン氏と接触した民間人も少なくなかったと予想される。建設会社、化粧品会社などがトン氏の助けを受けたとして挙論されている。
このようにトン氏の韓国人との接触範囲はかなり広かったが、調査を受けた人は3人に過ぎない。これに伴い、キム前総領事に対する調査結果が出てきて、広範囲な現地政府調査が行われればトン氏に渡した情報がクルビ(訳注:イシモチの干物、10匹ほどを縄で連ねて売られている)のように繋がって出てくる可能性も排除できない。 イ・ヨンイン記者 yyi@hani.co.kr
←写真を撮られるかと心配し畳んだまま…キム・ソンファン外交通商部長官が9日午前、国会外交通商委員会で‘駐上海総領事館関連自主監査結果中間報告書’が言論に露出することを防ぐため報告書をたたんだまま報告している。 キム・ギョンホ記者 jijae@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/467285.html 訳J.S