原文入力:2011-03-04午前08:52:52(1008字)
ソウル市・区庁に嘆願入れても "規制法規ない" ばかり繰返し
"家を売った" 等、インターネットに不満の文も
イム・ジソン記者
ソウル江南区、開浦洞に暮らすチェ・ジンス(26)氏一家は最近 1ヶ月間、夜もまともに眠れなかった。真夜中も寝室やリビングの窓から怒涛のような光が差し込むためだ。先月初め、家の前の教会で尖塔の縁と十字架に白色発光ダイオード(LED)照明を設置したため、マンション4階のチェ氏の家は‘光公害’に悩まされることになった。十字架照明は夜通し消えなかった。
耐えられないチェ氏が江南区庁の都市デザイン室に嘆願を出した。区庁に続き住民センターとも電話で話したが「まだ教会十字架照明を規制する法規がない」という返事だけが戻ってきた。チェ氏はソウル市にも嘆願を出したが、ソウル市もやはり「現行の屋外広告物等管理法で、教会の十字架は記念物、象徴物とされ、屋外広告物とは規定できないという行政安全部の担当責任解釈により許可・申告を受けずに設置できる」と答えた。先立ってソウル市は昨年7月‘光公害防止および都市照明管理条例’を制定し、新たに屋外照明を設置する事業者は事前に‘光公害防止委員会’の審査を受けるようにした。 だが、この条例でも‘記念物’に分類される教会の十字架は規制対象から除外された。ソウル市関係者は「現行法令で教会の十字架照明を規制する方法はない」と明らかにした。
正確な規模は把握できないがチェ氏のような被害を被っている人々は少なくないと見られる。インターネット掲示板などでも「教会の十字架照明のために家を売った」、「家の前の教会が色がコロコロ変わるLED照明を十字架に設置し、居間に座っていればイライラする」等、苦々しさを吐露する文が目に付く。
チェ氏は結局、直接 教会側に照明をやめてくれと要請したが、これまた受け入れられなかった。チェ氏は「他人に対する愛を強調する宗教家が隣に対する配慮をせず、派手な照明で十字架だけを明るくしようとしているようで残念だ」と話した。
イム・ジソン記者 sun21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/466291.html 訳J.S