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MBC社長から引きずり下ろされた“悪縁”不問に付し

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/466080.html

原文入力:2011-03-02午後09:34:25(1682字)
ハンナラのふところに抱かれたオム・ギヨン

江原(カンウォン)知事選出馬公式宣言
民主「与党入党は破廉恥」
保守も「日和見主義者」と批判

アン・チャンヒョン記者、イ・ムニョン記者、チョン・インファン記者

オム・ギヨン 前<文化放送(MBC)>社長が2日、ハンナラ党に入党し4月27日の江原(カンウォン)知事補欠選挙出馬を公式宣言した。
オム前社長はこの日、江原道春川(チュンチョン)市ハンナラ党江原道本部事務室で記者会見を行い、「江原道が直面している困難な現実と変化を望む道民の願いを考えて(出馬を)決断した」として「江原地域の懸案解決のためには政府与党の全面的支援が必須であり、これがハンナラ党入党の理由だ」と語った。 オム前社長は「言論の自由は大切な価値であり、それが挫折して文化放送社長職を辞任した」としつつも「江原道のためには与党であるハンナラ党が絶対的に必要だ」と言った。 彼は昨年末にハンナラ党の予算案単独処理過程で抜け落ちた春川(チュンチョン)-束草(ソクチョ)間高速化鉄道事業をはじめ冬季オリンピック誘致など5大核心公約も発表した。

 

党内候補選挙戦という手順が残っているが、全国的知名度があるオム前社長が有力だというのが党内大半の観測だ。 オム前社長と党内選挙戦で争う候補としては、チェ・ミョンヒ江陵(カンヌン)市長とチェ・フンジプ前江原道政務副知事などの名前が挙がっている。

しかし彼の政界進出を巡っては、「信念の欠けた一貫性のない歩み」という批判が政界内外から出ている。 ノ・ムヒョン政権末期に<文化放送(MBC)>社長に選任された彼は、イ・ミョンバク政府スタート後、放送文化振興会理事会改編と同時に本格的な辞任圧迫を受け始めた。 特に狂牛病の危険を報道した「PD(ディレクター)の手帳」の公正性論難などに苦しめられていた彼は、昨年2月自身が推薦した役員人選案を放送文化振興会が拒否すると「放送独立と経営自律は侵害されてはならない」と言って辞表を提出した。

イ・チュンソク民主党スポークスマンはこの日「オム前社長は彼を守るために解雇されたMBC職員と言論人に明確な謝罪と弁明をすべきだ」と要求し、さらに「ハンナラ党もまた、左翼言論人だとして追い出したオム前社長が何故ハンナラ党を代表して江原道(カンウォンド)を救う人材であるのか、ちゃんと答えなければならない」と明らかにした。

保守陣営からも批判の声が出ている。 ハンナラ党首都圏のある重鎮議員は「オム前社長は日和見主義的な人物というイメージがとても強い」として「ハンナラ党がオム氏をあんなに(社長職から)引きずりおろそうしたのに、今度は知事選で公認を与えようとするのも笑止千万なこと」と評した。 チョ・カプチェ前『月刊朝鮮』代表は「PD手帳」の事件を例に挙げ「公敵1号を公職に?狂っているのは牛ではなくてハンナラ党のようだ」と露骨に非難した。 「東亜日報」もこの日 社説で「MBC社長時代にやったことを見れば、彼を公認しようとするハンナラ党のアイデンティティに疑問を持たざるを得ない」と批判した。

言論界でも、あきれてものが言えないという反応が出ている。 MBCのある記者は「オム前社長は危険でない楽な道を歩いてきた人だ」として「自身を追い出した敵陣に投降したわけだから、MBCだけでなく言論界全体にとっても、あきれてものが言えない、衝撃的な行為だ」と語った。

アン・チャンヒョン、イ・ムニョン、春川(チュンチョン)/チョン・インファン記者 blue@hani.co.kr

原文: 訳A.K